30分でどれだけのものが書けるかな

優しさ!

優しさァ〜

優しさ?

あ、寝たふりしてるなって

親父がなんでかわかんないけど、寝たふりしてるなって思って

散々これまで熟睡してるところ見てんだからわかるけど

なんか寝たふりしてるなって時に

音出す

ボウルを落としちゃったみたいな

うちのは金属のやつだからカーンって

音出して、みる

家族に嘘がつけないっていうのはあるけど

家族にちゃんと嘘がつけちまったらもう

大人ってことなんだと思います

徹底した嘘を家族につくことができたら

そりゃあもう大人であって

大人と大人がたまたまシェアハウスしてるだけで

家族って名前つけるのに相応しいってだけで

ずっと一緒にいることでまた子供になっていくこともあるんだけど

ずっと大人同士だったら


怖さ

家族じゃなくてもいいや

出先で、学校とか職場でよく会うような人

友人じゃないけど他人でもないけど

名前と顔くらいはわかる人

可能性の中での一番の他人がいるじゃないですか

関係の中で最も単純かつ小さな存在の他人がいる

ということを

相手もそうだろうなって思ってるから

お互い名前と顔知ってんなってところから

自分だけ勝手に、眼差しを

なんてことないんですよ

容姿がいいだとか、目立ってるとか、そんなこと決してない

けれど、お互い一番小さな他人なんだけど

自分だけそれを勝手に破ってみることができること

怖い

自分の方からだけ、勝手に破ってみることができること

SNSとか知らないんだけど、やってるかもしれないから

友人の友人のアカウント辿ったりして

普段どんな運用してるんだろうって

SNSでネタを言うタイプかなって

本当にただの気まぐれによって

理由なしにいきなり勝手に

知っていくことができること

ぜんぶ私より先に本借りてる、とかそんな運命は必要なくて

もうサイコロを振ってたまたま当たった人を

その矢を自分も向けられうるということも含めて

怖い


喜び

オーロラいつか観に行きたいなって言って

オーロラはずっとずっと、頑張れば観に行ける存在として君臨してて

多分そのまま老いてしまうんだけど

そういう存在がいるからこそ

何かを直接みることってしょうみどんだけ大事なことなんだって

自分で疑ってみることができるじゃないですか

一旦疑って、それでもやっぱり

直接観ることって代え難いものだってわかるから

オーロラは常に教育的な存在なんですよ

行かんでも

教師がプカプカキラキラして

寒くて暗いところで

変なのーって

勝手に恩師がいて

勝手に恩師がいることの

喜び


全部おんなじなんですよ

全部

勝手に自分ができるんです

完璧な嘘も

偶然のまなざしも

寒空の恩師も

全部おんなじこと言ってる


それぞれのセンテンスがこんな風に短いほうが読みやすいとは思うんですけど、短いのがだらだら続くと「しゃんとせえ」とおもうね

色々そのままにしちゃっています