ヒマラヤ便り45号 ヤマ王の兄弟シャニ
ナマステ～！ママジィ大好きダクシャ君の笑顔に癒されたところで、ナヴァグラハ（９惑星）の土星シャニについてのエピソードを共有します。
シャニの特徴をお知らせする前に、シャニのマントラをご紹介します。
このマントラは、あなたの生活にポジティヴなエネルギーを引き寄せます。
あなたが直面しているあらゆる種類の閉塞を取り除く助けとなります。
成功に近づくのをブロックしたり、停止させたりする何かを取り除きます。
一日に108回唱えると効果を発揮します。
シャニ マントラ Shani Maha Mantra
Om Nilanjana Samabhasam Ravi Putram YAMA grajam
Chaya Martanda Samhubhutam Tnna Namami Shanesharam
オム ニーランジャナ サマーバーサム
ラヴィ プットラム ヤマ グラジャム
チャーヤ マルタンダ サムブタン
タンナ ナマミ シャネィシャラン
早朝の入浴後に唱えると、最良の結果を得ることができます。
効果を最大化するために、意味を理解する必要があります。
シャニマントラの定期的な詠唱は、心に安らぎを与え、すべての悪から守り、健康で、豊かに、繁栄させます。
私は、黒色をした太陽の息子で、チャーヤに生まれたシャニ神に礼します。ヤマ神の兄弟で、非常にゆっくり動くシャニ神に。
シャニは、ヴィヴァスヴァット（またはスーリヤ）とチャーヤの息子です。チャーヤは、「影」という意味で、ヴィヴァスヴァットの妻サラニュー（またはサンジュニャー）から反射した影から生まれました。
姉妹のタパティはインド七大聖なる川の一つ、タプティ川の女神です。
シャニ マントラにも登場するヤマ王（閻魔）は、異母兄弟です。
チャーヤ
チャーヤは、太陽神ヴィヴァスヴァットの4人の妻のうちの1人で、
ヴィシュヴァカルマン（創造神）の娘サンジュニャーは、
夫の光に耐えられなくなり、身代わりとしてチャーヤ（影）を作りました。サンジュニャーは夫の世話をチャーヤに任せて、父ヴィシュヴァカルマンの元へ帰りました。ヴィヴァスヴァットは、チャーヤをサンジュニャーの身代わりと気づかず、シャニ、サーヴァルナ・マヌ、タパティの3人の子を儲けました。チャーヤは自分の息子だけをかわいがり、サンジュニャーの息子であるヤマは怒りました。チャーヤはヤマに呪いをかけましたが、父ヴィヴァスヴァットが気づき、呪いを弱めました。
チャーヤは、自分がサンジュニャーの身代わりであることを打ち明けました。真実を知り、チャーヤと離婚をしてサンジュニャーを連れ戻しました。
サンジュニャー
あらゆるものを創造した神ヴィシュヴァカルマンの娘。
ヴィヴァスヴァットの妻。ヤマ、ヤミ、ヴィヴァスヴァタ・マヌの母。
タパティ
ヴィヴァスヴァットとチャーヤの娘で、シャニの姉妹。
マディヤプラデシュ州のムルタイの源を発するタプティ川の擬人化。
ナルマダ川の南に位置し、インドで西に流れる川としては、ナルマダ川に次いで二番目に長い。約724kmで、マディヤプラデシュ州、マハラシュトラ州、グジャラート州を流れる。
年に数回起こる土曜日の朔（シャニチャリ・アマヴァシャ）に、毎回実行すると効果が高まります。土星の悪影響に悩まされるすべての人に縁起の良い日です。シャニを崇拝し、なだめ、彼の祝福を何倍にも得られる最も強力な日です。2022年8月27日, 2023年1月21日、 6月17日、 10月14日. 2024年2月10日、 7月6日、 2025年3月29日、 8月23日、 12月20日。
詠唱は23日以内で終了させ、それ以上は、一日に10回声に出さず心の中で唱えて下さい。
一か所に座り、一気に行われるべきであることを覚えておいてください。
SHANI MANTRA by Suresh Wadkar | 108 times with Meaning | शनि मंत्र - YouTube
ナヴァグラハ（９惑星）シャニ 土星
シャニは、土星の神で、「ゆっくりと動く」という意味です。
天空をゆっくりと移動します。スーリヤとチャーヤの息子であるシャニは、黒い肌に黒い服、カラスと関連があります。住居は、イチジクの木。ヴァーハナ（神々の乗り物）は、ハゲワシ。別名シャナイシュチャラ。シヴァ神の熱心な信者。ヤマ（閻魔）と兄弟のような性質を持っています。
ナヴァグラハの中で、マンガラ（火星）、シャニ（土星）、ラーフ（龍頭）、ケートゥ（龍尾）、スーリヤ（太陽）が凶星です。人々に悪意ある影響をもたらすことがあるグラハです。
精神的な禁欲主義。苦行、規律、カルマ、正義、報復の神。思考、言葉、行い（カルマ）に応じて結果をもたらします。長寿、制限、責任、遅れ、野心、リーダーシップ、権威、謙虚さ、誠実さ、経験から生まれた知恵の支配者。
ブルーサファイヤとガンダルヴァ
シャニは、二人と結婚しています。一人目の妻はニーラ（ブルーサファイヤの擬人化）。彼女は、シャニの力のバランスを取り、増加させます。
二人目の妻は、ガンダルヴァ王の娘ダミニ。ガンダルヴァは、インドラとソーマに仕える半身半獣の奏楽神団で、神々の居る宮殿で美しい音楽を奏でることに責任を負っています。酒や肉を食わず、香りを栄養とし、自らも香気を放ちます。その香気と音楽は微かなので、蜃気楼の事を「ガンダルヴァ・ナガラ（城）」と言います。
ダミニの母ディヴィヤンカは、赤ん坊の娘をアスラの蛇ダミナから守るために戦い命を落としました。その記憶を生かし続けるため、蛇ダミナに因みダミニと名づけられました。
ダミニは、別名マンダで、ダンサーです。その踊り（ナルティヤ）は、宇宙全体を魅了します。サラスワティに帰依し、ガンダルヴァ・ロカに住んでいます。
ある日、ダミニは怒って夫のシャニを呪いました。「あなたは将来誰かを見ることが出来ないかもしれないし、あなたの視界は、ずっと下向きのままです。あなたが誰かを見るならば、その相手は滅ぼされるでしょう。」
ダミニは怒りを克服した時に、多くを悔い改めましたが、呪いを解くことは出来なかったので、シャニは永遠に下向きのままです。しかし、シャニがカルマの主としての地位を受け入れた時、彼はこの呪いから解放されます。
この呪いは、シヴァとパールヴァティの息子ガネーシャの頭が象である由来にも登場します。ヒマラヤ便り27号 Ganesh Chaturthi｜エルマ鹿通信 el magica express｜note
カルマに応じて、ふさわしい人に恩恵と祝福を授け、アダルマ（正義に合致しないもの）、裏切りの道をたどる人々を罰する偉大な教師でもあります。
土曜日は、悪から身を遠ざけ、見返りを求めることなく奉仕する人々が祝福されるので、シャニを崇拝し、人生の苦難を軽減しましょう。
シャニプジャーは、シャニ寺院で行われます。通常、シャニの悪意ある影響から人々を守り、安全に保つために行われます。土曜日は、夜明けから夕暮れまで断食をします。朝早く起きて、風呂の後黒い服を着て、ごま油のランプを一日中灯します。
シャニ ジャヤンティ シャニの誕生日
シャニ神の誕生日は、北インドのプルニマンタ方式でジェシュタ月のアマヴァスヤの日に祝われます。（アマンタ方式ではヴァイシャカ月）
2024年6月6日、 2025年5月27日、 2026年5月17日。
信者は、この日に断食をし、シャニ神の祝福を求めます。
シャニ神は公正な正義を信じており、なだめられれば幸福と富を授けてくれます。この日は、シャニ神をなだめるためにハワン、ホーマ（護摩）、ヤグニャなどと呼ばれる火の儀式を行うのに非常に適しています。シャニ シャンティ プージャは、シャニ ジャヤンティ中に行われる最も重要な儀式で、ヴェーダ占星術の出生図（ジャンマクンダリ）でサデサティとして知られるシャニ ドーシャの影響を軽減するために行われます。
サデ サティ
ヴェーダ占星術を信じる人々に恐れられている約7年半の期間。
個人の誕生時の月星座の直前のラーシに土星（シャニ）が入る時に始まり、
次に続く2つのラーシを通過する間続きます。シャニ（土星）は動きが遅く各ラーシを通過するのに約2年半かかります。サデサティは、月星座を中心にした前後のラーシ、つまり3つのラーシを通過する期間の為、サデサティは7年半という意味です。
多くの課題を伴う期間であり、また大きな成果と認識を得る期間でもあります。過去のカルマの負債の返済が集中する期間であり、出生図（ジャンマクンダリ）に応じて利益と成果を与え、高みに導くこともあれば、物質的な生活を完全に破壊して精神的に高揚させることもあります。
サデサティ期間は、困難ではあるものの、それほど有害ではなく、多くの人がサデサティ期間中に大きな成功を収めています。
月星座がクンバ（宝瓶宮）の人々は、サデサティによる悪影響を受けないと言われています。太陽星座がシンハ（獅子宮）の人々は、もっとも悪影響を感じると言われています。（シャニが、シンハの支配惑星スーリヤを強敵とみなすため。）
太陽系惑星
太陽系は、８惑星と５準惑星、それらを公転する衛星。多数の太陽系小天体からなる。水星、金星、地球、火星は岩石からなり、木星と土星は主に水素とヘリウムからなる。天王星と海王星は、メタン、アンモニア、氷といった揮発性物質からなる。
これら８惑星は、ほぼ同一平面上にあり、この面を黄道面と呼ぶ。火星と木星の間には、岩石や金属からなる小天体が多い。それに対し海王星の軌道の外側には、主に氷からなる外縁天体が密集している。
惑星の内６星、準惑星の内４星が自然形成された衛星を持っている。月は、地球の衛星である。木星以遠の惑星には、周囲を公転する小天体からなる環を持っている。
惑星は、地球とほぼ同じ軌道平面上を公転している。太陽を公転するほぼ全ての天体は、北極から見て反時計回りで公転している。
Shani 土星 Saturn
土星は、太陽から６番目の惑星。太陽からの距離は、平均1,4×10⁹km。
土星は恒常的な環を持ち、9つが主要なリング状、3つが不定的な円弧である。これらはほとんどが氷の小片であり、岩石のデブリや宇宙塵も含まれる。知られている限り82個の衛星を持ち、うち53個には固有名詞がついている。
直径は、120,536ｋｍ。太陽系では木星に次いで2番目に大きい。中心核は、鉄・ニッケル・シリコン・岩石からなる。中間層は水素とヘリウム。外側はガス。
公転周期は、10,759日。約29,53年。公転軌道は楕円。地球公転面から2,48°傾いている。
自転周期は、木星と同じく緯度により異なった回転周期を持つ。10h14m～10h38m。
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