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ヒマラヤ便り23号 マントラの乱用

ナマステ!ヘッダーの写真は、部屋の窓から見える風景。鳥と雪山。

ヒマ(雪)と アラーヤ(住処)でヒマラヤ。『雪の住処』

女神パールヴァティ(烏摩妃)は、「山の娘」という意味で、単に山は「パルヴァット」。ヒンディは、女性を指すとき、語尾が『い』になるのが多いようです。シヴァ神の住処、聖山カイラッシュには、『ヤマ』(閻魔)が居て、ヤマの双子の妹、ヤムナー川の女神は『ヤミー』。「ヤクシャ夜叉」=「ヤクシニー」。「ダッカ」=「ダーキニー荼枳尼」など。

パールヴァティとガンガー(ガンジス川の女神)は姉妹で、二人のお父さんは山の神ヒマヴァット。めっちゃ強そうな名前。「雪で覆われた」という意味だそうです。

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部屋の前は、大きなバルコニーになっていて、ブランコが設置されている。ヒマラヤを眺めながらスイングできる。ヨガとかやっちゃう人いそう。

視線を右にずらせば、この状態。アチャワラ。ゲストハウスは、その名も Dharma ダルマ(徳)。くるちゃんはクル渓谷で徳を積みまくる所存。

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さて、インドのバスで頻繁に流れている人気の『ガヤトリーマントラ』を習熟しました。『マハームリトゥンジャヤ マントラ』に次ぐ2番目に覚えたマントラです。マントラ(真言)は、瞑想時の集中力を高め、神への賛美、神との同化を目的に唱えられます。

Gayatori Mantra ガヤトリ ーマントラ 別名サヴィトリーマントラとも呼ばれるこのマントラは、ヒンドゥの太陽神サヴィトルへの讃歌で、最も神聖なマントラです。罪の赦しを請い、心身を浄化する効果があります。सवितृ Savitr(サヴィトル)は、インド神話における太陽神の1柱で「鼓舞者」「激励者」などの意味があり、太陽の陽光が万物を刺激し、鼓舞し、活動を促す1側面を神格化したものです。ガヤトリ ーマントラは、最高峰のマントラであり、ブラフミン階級の人々が最も神聖視し、毎朝唱えます。ヒンドゥの聖典の一つである「バガヴァット・ギーター」の中でクリシュナが、自分が最も優れた者であることを「聖句のうちでは私はガヤトリーである。」と表現しています。「ガヤトリー 」とは、この讃歌に使われる8音節の句を3つ並べた韻律のことで、他の神々のガヤトリ ーマントラもあります。※サヴィトルは、夜明けの太陽。スーリヤは、夜明けから日没の太陽。サヴィトリーは、サヴィトルの娘。

耳コピなので、厳密には違うかもだけど、カタカナ表記を記す。マントラにはすでに、言葉自体に「音」のエネルギーも含有されているので、聞くだけでも効果があるし、発声を習熟すると、呼吸や動作が伴って、効果が倍増する。気がする。

ॐ भूर्भुवः स्वः तत्सवितुर्वरेण्यं भर्गो देवस्य धीमहि धियो यो नः प्रचोदयात् ॥
オーム ブール ブワッ スワハ タッ サヴィトゥール ヴァレーニャン
バルゴー デーヴァ スヤ ディマヒ ディヨー ヨーナ プラチョーダヤット
物質界・心の世界・因果の世界に満ちている
至高たるサヴィトルの実在を讃えます。
究極の精神の輝き、聖なる真理に深く瞑想いたします。
かの叡智によって 我らに光が与えられ、
絶対の真理を悟ることができますように。

神々に願いが届くことを祈る聖句『スワーハー』も入ってますね。「Svahaスワーハー」については、こちら↓


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太陽(スーリヤ)を浴びながら、洗濯物を干していると、ついつい、ガヤトリーマントラを口ずさんでしまう。不謹慎かしら。でも、こういった知恵を惜しみなく共有してくれるヒンドゥと仏教。自然の恵み、人間の知恵を独占しようとするどこぞの餓鬼集団には理解が出来まい。

英語字幕ありの108回。これを聞くと、インドのバスの中にいる自分にワープできる。運転手とチケット係を含め、このバスに同乗している人全てが、意識しようとしまいと、脳内でこのマントラをヘヴィロテしている。みんなが太陽に感謝し、心身が浄化され、活力を授かるわけだ。いいね!108✖️3回が望ましいって。インクレディブル インディア。




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