抑鬱状態

2022年7月16日。
私の糸が突然に、プツンと切れてしまった。

いつからだろう、休む暇がなくなったのは。
いつからだろう、心の余裕がなくなったのは。
いつからだろう、自分に素直になれなくなってしまったのは。

社会人になりしばらく経って、気づいた時には山のような仕事が常に目の前にあった。
全国各地から選りすぐりの先輩方が集まる部署に入社当初から配属され、年の近い先輩もおらず、圧倒的な仕事の出来の違いに毎日悔しい思いをしていた。

毎日毎日毎日、夜遅くまで、休みの日も、仕事をした。
平日の夜、オシャレなお店でディナーに行っている友達のストーリーが流れている頃、私は仕事の合間にダッシュでコンビニへ行き、仕事場までの帰り道でコンビニで買ったご飯を食べ終わり、仕事に戻る。スケジュールが詰まってお昼ご飯が食べられない事も多々あり、先輩や同期からは可哀想、無理しないでと。
じゃあ私に仕事を頼まないで。

休日に、美味しそうなランチ、楽しそうに過ごすストーリーや投稿が並ぶ頃、私はパソコンに向き合う。終わった後はベットの上で寝ることが精一杯。

そんな楽しそうな子にかぎって口を揃えて、「忙しい」、「大変」。

なぁ、知っているか?
本当に忙しくて、死ぬほど大変だとね、夜にのんびりご飯食べる暇はないし、休日を楽しむ時間も心の元気もないのよ。

そんな妬みを持ちながら、仕事をやり続け、体重は7kgも落ちていった。
さすがに周りから心配の声がポロポロではじめた。
大切な友達からは、暖かい言葉をかけてくれていた。気持ちは本当に嬉しかったが、どこか心の奥底までには届かない、心の中に住んでいる、私ではない私が全て弾き返していた。

もう、体の限界で倒れるか、精神が壊れるか。
そこまで行かないともう止まれなくなっていた。
きっとこれは、精神が壊れたことのある人にしか分からない。
ブレーキの効かない列車のように、もう自分の何かがぶっ壊れてしまうまで止まることはできない。

7月16日。糸がプツンと切れた。
もう、何をやってもダメなんだ。
色んな出来事を頭の中で処理し切れず、自己嫌悪になった。死んでしまった方が楽だと思ったが、死ぬ気力さえもなかった。
今思えば、そこまで気力がなくてよかったと思う。
中途半端に、かすかに気力があれば、と思うと、本当に恐ろしい。

ただ、自己嫌悪になって、全てにおける気力がなくなったと同時に、ほっとした気持ちもあった。

ああ。もう心がおかしくなったんだ。
もう、頑張らなくてもいいんだ。

その後に、病院に行き、診断名がくだったときは、安心感が1番大きかった。

ここできっと、私の人生の一幕目が
今終わった気がした。

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