生きるという選択をする

SNSを見ていたら、ある高校の卒業式の祝辞の動画が流れてきた。
その一部を抜粋したものがこちら。

------------------------------------------------------------------社会に出ると自分の力では、何とも出来ない事が起こるんです。頑張ったって、「やばい…どうしよう」って事が必ずある。

生きるって選択をしてください。自ら命を絶つな。「もうダメだ」って思ったって、必ずなんとかなります。問題は体がないと解決できないんです。
苦しいから逃げてしまったら何も解決できない。この体があればなんとかなるんですよ。

だから弱くてもいいから生きる選択肢をしてもらいたい。強くならなくったっていいんですよ。強くなろうとすると人ってね変わるの。心を強くしようとすると、心を強くしようと痛みに鈍感になるんですよ。

そうなると他人の痛みも分からなくなって、俺は強いんじゃないかっていう錯覚を起こす。
自分が強いと思った人間は他人を傷つけようとするんだよ。つまり、弱さを失うと優しさも失うということ。

だから強くなくていいから、まずは生きる。という選択をしてほしい。

そして、自立をしてほしい。
自分で責任を持ってやれ、自分でちゃんと生きていけ、自分で何でも出来るようになれ。そういうことじゃないんです。
それは孤立なんです。一人では生きていけない。

自立とは、この先困ったとき、つらい時、苦しいときに「助けて」といえること。だからどうしようもなくつらい時、地元や実家に帰ってきてもいい思う。

強く生きろなんて言いません。それは逃げるとか、挫折するという意味ではなく、みんながちゃんと生きて、自立して、大人になるための必要な「助けて」だと思う。
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私はこの人の言葉に心打たれた。

仕事でいろんな事があって今休職している。
物理的に自由時間も多くなるので、平日の昼間に遊んでるストーリーが載ることもある。
そんな表面的で断片的な情報だけで、一部の同期からは「楽しんでんなぁ〜!」など言ってくる。

その場を楽しんでいることは合っているが、常に能天気に暮らしているわけじゃない。

いろんなことにずっと苦しみ、心と体の回復は思うほど順調にはいかず、いろんな感情がぐちゃぐちゃになって、家で何度も泣いたし、心許せる人の前でも今でも何度も泣いてしまう。

その中で自殺を考えたこともあった。
でも当時はそれを行動に起こす気力すらなかったというのが、今となっては不幸中の幸い。

だからこそ、この祝辞の生きる選択をしてほしいという言葉に心が響いた。

今の私は最高の人生とまではいかないが、周りの人に恵まれて、みんなの支えと優しさでなんとか生きれている。

そのおかげで幸せだと感じるものや生きてて良かったと思える場面も増えてきた。

もしかしたら他の人だったら、私よりも心が強い人間だったら休職まで追い込まれていないかもしれない。

けど、心の弱いままでいい。それだけ人の優しさを感じれる人ということ。

だから今この文章を読んでくれてている人、辛くてどうしようもない人、あなたはあなたのままで大丈夫。
壁にぶち当たっているのなら、逃げてもいいし、今日一日、生きたという自分自身を真っ先に褒めてあげてほしい。

絶対に幸せになれる、そんな無責任なことは伝えられないけど、今辛い思いをしているなら、その分だけこれから幸せだと、生きててよかったと思える回数が増えていくから。

だから今日も生き抜いてください。
今日できたのなら、もう1日、明日まで生き抜いてください。

そうやって一歩一歩歩いていくと必ず幸せは手を差し伸べてくれる、そう思える日がいつか来るから。

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