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【メタモル占星術】第5回 時刻不明。

新規で鑑定のご依頼をいただく時に、「ホロスコープが見てみたい」という方がいらっしゃった場合、
「出生時間はご存じですか?」
が基本ですよね。出生時間と出生地の緯度経度、あった方が詳細な情報が見られることには変わりません。
出生時間がわからないと、2時間くらいで1度移動する月の位置が曖昧になりますし、出生時間が数分違ってもハウスの境目は変わります。できることなら知っていた方がいいです。

占い初心者へのアプローチ

というのは大前提ではあるのですが、ごくごく一般の方が星占いと聞いてイメージするのは、雑誌の巻末やテレビの1コーナーにある12星座であり、誕生日さえわかればなんとかなるものです。
そんな人が「ホロスコープというものがあるらしい」「自分だけの情報がわかるらしい」という点だけで興味がわいたとします。
そこで登場する「出生地・出生時間問題」です。出生地までなら市町村単位でわかる方も多いでしょう。でも、出生時間となると母子手帳や母親の記憶などで聞かない限り、わかりようがありません。
そんな時にホロスコープ作成を諦めてしまっては、もったいない。
ということで、月のアスペクトもAscもMCもハウスの境目も一旦置いておいて、生年月日の正午でホロスコープを作成し、太陽の角度を調べるのです。

月はあとからついてくる

太陽がその星座の何度の位置にいるかを調べると、デーク星座が調べられます。これだけでもざっくりベースになるものです。
そして誕生日から○日後に太陽の角度が各星座の0度10度20度を超えるかを計算します。その○の数字がデーク星座の転換期になる年齢となるのです。
特に0度に入る年齢はエレメントの変化がある年齢でもあるので、生き方に大きな変化がやってくる年になります。
ここで、満年齢までのデーク星座の流れを見ると、出生時のホロスコープの時間補正ができることもあります。稀ですが。

生まれの星座と今の星座

プログレス法で太陽の動きを生後100日ほど見ると、太陽の星座が何度か変わります。その星座の変わり目の日のホロスコープを並べると、その人がどの年代でどんな生活になっていくかが読めます。
ハウスは読めませんが、アスペクトだけを拾っていくことは可能です。
なので、出生時間がわからなくても、大きな人生の流れを掴むことは可能なのです。
生まれもっている星座と、今の年齢を象徴する星座、その両方を知っていると、現在の生き方が少し楽になると思っています。
あとはアスペクトをとっている惑星の関係や、多少の月位置の補正でより細やかな鑑定ができることでしょう。
時刻不明でも諦めずに、メタモル占星術挑戦してみてください。

太陽と相性のよろしくない星座

メタモル占星術は、太陽星座の応用編のようなものなので、元から太陽と相性のよろしくない星座の人だと、最初はとっつきづらいと思うかもしれません。
ところがどっこい、メタモル占星術の考え方は生きてりゃ必ず太陽と相性の良い星座の時期もやってくるので、なぜだかわからないけど気にならなくなる時期もわかるのです。
それより、苦手なことがやってきてもそのかわし方や、いつまで続くのかがわかるので、対処の仕方がわかります。
自分が今なにに集中し、どこを大事にすればよいのかがわかれば、あとはそのうちどうでもよい遠くへ去っていくのです。

というわけで、太陽が大暴れしているこの時期に、太陽メインの占星術を深掘りしているのです。
出生時間がわからなくても、まずは一度ざっくり試してみませんか?

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