見出し画像

「良識の発奮 1」:毎日ショートエッセー:古い羅針盤123章

世の中、明らかにデフレからインフレ状態に突入している。前半の理由は、中国という安価な労働力をベースとしたリーズナブルな商品がグローバル化という名前で世界中を駆け巡った結果だ。その間に先進国はより付加価値の高い商品(GAFAMに代表される情報産業)で利益を同時に享受出来てきた。しかし、一昨年から起きたウクライナ侵攻前後の経済&政治分断により、自国生産を余儀なくされた先進国は、高騰するエネルギー価格と相まって、モノの値段の急激な上昇という後者の経済状態に陥っている。これはあくまで予兆の段かい。いずれ、中国に代わり低コスト製品を供給する国(例えば、インド)などが登場するかもしれないが、一旦、サプライチェーンの断絶で痛い想いをした各国が同じ轍を踏むとは限らないのだ。これらは民主主義がベストと言う勝手な先進国の妄想で起きた大事件の一つではあるが、選挙民から選任された政治家たちが考えた(ひょっとすると、高級官僚かもしれないが)愚策の結果に過ぎないのかもしれない。加えて、インフレ時には社会保障として国債という莫大な借金を抱える先進国にとって、それは更に、政治家たちが国民の多種多様な要望を実施するための財源不足を齎すから、これまた、不幸の連鎖でもある。従って、長期に跨り、あるいは、ある見識に従って社会貢献を果たすのは、昨今では愚かな政治家や政府ではなく、グローバル化時代、しこたま懐を膨らました富豪家という事になるのだろう。「パンデミックなき未来へ 僕たちにできること」:ビル・ゲイツ氏を読んでいる。

ここから先は

519字
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

最後までお読み頂きありがとうございました。よろしければ、サポートお願いします。文献購読&調査等に活用致します。