「統治という経験 1」毎日ショートエッセー:古い羅針盤131章
十数年前に、中東に赴任した際、米国企業と日本企業の待遇の格差と更に、海外企業に対する統治や管理の熟練さに驚いたものだ。又、現地の建設工事についても仕様が2段階ほど上で、これなら巨大工事でもけが人が少ないはずと納得感もあった。貧すれば鈍す。資源が少ない日本がどう世界と渡り歩くかは、ずっと日本の施政者や経営者を悩ませてきた難問であるが、だからと言って、その場限り、あるいは感情や勘に頼っていたら、ビギナーズラックで初戦は勝利を得ても、その後、大きな負けが待っている事が多いものだ。敗