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【レトロゲーム】貴重な連休を遊戯王DM3に捧げた話【攻略】


導入

どうも。
旧遊戯王キッズ現MTGプレイヤー(@Saegusa_KEY)です。
3連休に仕事ついでで帰省をして実家で暇を持て余していたところ、実家の倉庫からこんなものを発見しました。

オタク特有のクリアホワイト

ゲームボーイカラー2台(なんで?)と遊戯王DM2~4です。
他にはポケモン緑・青・銀、テトリスDX等が。
当時ゴリゴリの遊戯王キッズだった私はこれらのゲームをしこたまプレイしていました。
特にお気に入りだったのはDM3 三聖戦神降臨(トライホーリーゴッドアドバント)
いろいろ理由はありますがルールや使えるカードの範囲がシリーズの中で最もバランスが取れていたと記憶しています。
DM4が発売してからも結局DM3で遊んでいたくらいなので…

遊戯王DM3 三聖戦神降臨(トライホーリーゴッドアドバント)
ハード:ゲームボーイカラー
発売日:2000年7月13日
売上本数:約72万本
特徴:生贄召喚ルール、効果モンスターの追加、制限カード実装

制限カード
・エクゾディアパーツ5種
・ブラックホール
・サンダーボルト
・光の護封剣
・巨大化
・洗脳ーブレインコントロールー
・心変わり
・強欲な壺

本シリーズはキャンペーンモードで原作・アニメ及びゲームオリジナルのキャラクター達とデュエルをして勝利するとカードを獲得しデッキを強化していくことが主な内容となっています。
DM3のエンドコンテンツは最終ステージに登場する「闇・遊戯」「闇・獏良」「シャーディー」「マリク」「カード魔神・真の姿」を倒すことにあります。

さて、ここで本題。
キッズ時代の私は「闇・獏良」にとにかく苦戦。
たまたま倒せることはあっても安定して勝利することは当時の私では難しく、一緒にプレイしていた友人達も口をそろえて「バクラつえぇ…」と小学校の教室で話していたのを覚えています。

カズキングのキャラデザは神

そこで私は倉庫でこのゲームを発見したときに思った。

バクラをボコしてぇ…(は?)

暇を持て余した大人が本気を出して闇・獏良を倒しに行こうと貴重な連休を捧げるとどうなるのか。
それが本記事の内容となります。

闇・獏良デッキリスト

ではなぜキッズ時代の私がこの男に苦戦したのかを知るためにまずは闇・獏良のデッキリストを見ていきましょう。

最上級モンスター(☆7~8)4枚
メテオ・ブラック・ドラゴン×2
ダイヤモンド・ドラゴン×2
上級モンスター(☆5~6)6枚
アクア・ドラゴン×3
密林の黒竜王×3
下級モンスター(☆1~4)18枚
デビル・ドラゴン×3
闇晦ましの城×3
暗黒火炎竜×3
地雷蜘蛛×3
ダーク・エルフ×3
ビッグ・シールド・ガードナー×3
魔法 12枚
サンダー・ボルト×3
光の護封剣×3
巨大化×3
心変わり×3

みなさん、お気づきになられましたか?
魔法カードにご注目ください。
そして、上記の制限カードリストと照らし合わせて見てください。

この闇・獏良という男に制限カードという概念は存在しません。

・少しでも自分に不利なモンスターが召喚されたら即サンダーボルト、心変わり
・光の護封剣の連打により最大9ターンの時間稼ぎ
・巨大化の連打から圧倒的な攻撃力による暴力

あ ほ く さ

それだけでなく、《地雷蜘蛛》、《ダーク・エルフ》、《闇晦ましの城》、《ビッグ・シールド・ガードナー》は実装されている下級モンスターの中で最大の攻撃力と守備力を誇り、プレイヤー側も普通に採用するレベルのカードです。
そしてプレイヤー側の《地雷蜘蛛》(森魔族)対策である《暗黒火炎竜》(炎魔族)。
さらに、《ダーク・エルフ》、《闇晦ましの城》等の黒魔族を倒せる幻想魔族対策の《デビル・ドラゴン》(悪魔魔族)が脇を固める。

【補足】
GB遊戯王DMシリーズ(5、6を除く)では、モンスターにはそれぞれ召喚魔族が割り当てられています。
召喚魔族には優劣関係があり、優勢側が劣勢側に攻撃する時(もしくはその逆の場合でも)、攻撃力・守備力に関係なく優勢側の勝ちになります。

例:クリボー【攻撃力300:黒魔族】がブルーアイズホワイトドラゴン【攻撃力3000:白魔族】に攻撃した(された)場合、黒魔族は白魔族に有利となるため、ブルーアイズホワイトドラゴンが戦闘破壊されます。

う~ん隙がない。
そりゃ強いわけだ。
強いて言えば上級モンスターが事故要因になってくれることだけか。
ポンコツAIとは言えこれだけのパワーカードを連打されたらキッズでは苦戦するのも分かります。
許せねぇ…

闇獏良討伐

レギュレーション

今回闇獏良討伐のために使用カードを特に規制する等のレギュレーションは設けません。
つまりデッキキャパシティ、コスト、コンストラクションに制限はかけないということになります。
守るのは制限カードリストのみ。

HARD-OFF編

ゲーム内のカードを集めるにはキャンペーンモードをひたすらに周回するかOCGのパスワードを入力するという主に2つの方法があります。
しかし、前者は時間がかかること、後者はカード1種類につき1回しか入力できないことから同じカードを複数枚集めるにはそれなりの時間が要求されます。
そこでもう一つの方法でカードを高速で集めます。
それは複数ROMを使いトレード機能でカードを集めることです。
これなら少ない時間でカードを集めることができます。
そうとなればHARD-OFFへGO!

ジャンク箱からDM2、DM4(シールが剝がされている)、DM3を3つ、通信ケーブルを購入

ジャンク箱からサルベージ。
これら全てで660円。
これが人の夢、人の望み、人の業。
手段は選ばない。
あまり大人を無礼るなよ。

ちなみ最初に買った通信ケーブルは使えず、もう一度店舗に行って購入した物も使えず、3本目の購入で使えるケーブルを引きました。
ここまで来ると引き下がることができずHARD-OFFを3往復するハメに。
たわけが。

トレード編

買ってきたROMと通信ケーブルを使ってカードを集めている様子がコチラ。

これが令和の光景か...?

デッキ作成編

色々調べてみるとフィールド魔法《闇》を主軸にした『闇デッキ』または《森》を主軸にした『森デッキ』が強力そうであることが分かった。
しかし《闇》は強力ではあるが闇・獏良の主力である《ダーク・エルフ》と《闇晦ましの城》を強化してしまうのが引っ掛かったため、今回は『森デッキ』を作成することに。

『森』デッキリスト

いろいろ調整し最終的に完成したデッキリストがコチラです。

デッキキャパシティ:3515

最上級モンスター(☆7~8)0枚
上級モンスター(☆5~6)0枚

下級モンスター(☆1~4)27枚
地雷蜘蛛×3
進化の繭×3
サクリファイス×3
サウザンド・アイズ・サクリファイス×3
じゃがんをもつレッドフラワー×3【植物・炎魔族・2000/1500・上128下84】
ファニーフェイスエンジェル×3【昆虫・風魔族・2000/2000・上56下67】
スレンダーモールロケット×3【昆虫・水魔族・2000/2000・上40下60】
シベリアンザード×3【獣・白魔族・2000/2000・上72下134】
センチピーディパープルビースト×3【獣戦士・幻想魔族・1900/1500・上6下56】
魔法 10枚
森×3
ウィルスカード×2
サンダー・ボルト×1
心変わり×1
ブラックホール×1
洗脳ーブレインコントロールー×1
強欲な壺×1
罠 3枚
万能地雷グレイモヤ×3

コンストラクションモンスターは補足で種族・召喚魔族・攻/守・パーツを記載しています。
《サクリファイス》《サウザンド・アイズ・サクリファイス》以外のモンスターは《森》で強化される獣・昆虫・植物・獣戦士のみで構成。
強力な打点とコントロール奪取で制圧していくビートダウンデッキとなりました。
《森》を発動することで最大で《地雷蜘蛛》の攻撃力が2860、最小でもセンチピーディパープルビーストが2470となり、その辺の上級モンスターが裸足で逃げ出すレベルの打点を獲得することができます。

採用理由

・《地雷蜘蛛》
本作の下級モンスターの中で最大の攻撃力2200を誇るエース。
森のフィールドパワーにより2860まで上昇します。
本作で森デッキが強い要因の一つとなっています。

・《進化の繭》
DMシリーズのこのカードは自分のターン開始時に《グレートモス》(攻撃力2600)、《究極完全態・グレート・モス》(攻撃力3500)にどんどん進化していくぶっ壊れカードとなっています。
《森》でパワーアップすることで最大4550の攻撃力を誇ります。
《万能地雷グレイモヤ》と一緒に使うことでこのカードを守り、進化させていきます。
入手困難なカードですが複数ROMを利用することで3枚投入。
キッズ時代にはこれを3枚入れること等到底不可能でした。
パスワード以外での入手方法はキャンペーンモードのインセクター羽蛾からのドロップのみとなります。
正確な確率は不明ですが、数百戦対戦して1回ドロップするかどうかのレベルです。
旧Twitter(現X)で検索すると700戦やってドロップしていない人がいるみたいです…

・《サクリファイス》
召喚権が必要な《心変わり》。
こちらも入手困難なカードですが複数ROMを利用することで3枚投入。

・《サウザンド・アイズ・サクリファイス》
《サクリファイス》の能力に追加して攻撃力守備力1000アップした状態で相手のモンスター1体のコントロールを奪うことができます。
ぶっ壊れ。
3枚投入。
慈悲はない。
こちらも本来は入手困難なカード。

・《じゃがんをもつレッドフラワー》【植物・炎魔族・2000/1500・上128下84】
コンストラクションモンスター。
《森》の対象かつ《地雷蜘蛛》対策となる炎魔族という点で採用。

・《ファニーフェイスエンジェル》【昆虫・風魔族・2000/2000・上56下67】
コンストラクションモンスター。
《森》の対象かつ《ビッグ・シールド・ガードナー》対策となる風魔族という点で採用。

・《スレンダーモールロケット》【昆虫・水魔族・2000/2000・上40下60】
コンストラクションモンスター。
《森》の対象かつ強化された《暗黒火炎龍》対策となる水魔族という点で採用。

・《シベリアンザード》【獣・白魔族・2000/2000・上72下134】
コンストラクションモンスター。
《森》の対象かつ悪魔魔族対策となる白魔族という点で採用。

・《センチピーディパープルビースト》【獣戦士・幻想魔族・1900/1500・上6下56】
コンストラクションモンスター。
攻撃力は2000ではなく1900だが《森》の対象かつ《ダーク・エルフ》《闇晦ましの城》対策となる幻想魔族という点で採用。

・《森》
獣・昆虫・植物・獣戦士の攻撃力・守備力を30%上昇させるフィールド魔法。
単体では最も強力とされるバフカード《巨大化》をも凌ぐバフ性能を誇る。

・《ウィルスカード》
相手の場の攻撃力1500以上のモンスターを全て破壊する除去カード。
最初は3枚採用していましたが、《闇晦ましの城》《ビッグ・シールド・ガードナー》に当たらないことが多々あったので2枚に減らし、《センチピーディパープルビースト》を2枚から3枚に増やしました。
カード魔神・真の姿戦でしたらこのカードは3枚に増やした方がいいと思います。

・《サンダーボルト》《心変わり》《ブラックホール》《洗脳ーブレインコントロールー》《強欲な壺》
説明不要の定番魔法カード。

・《万能地雷グレイモヤ》
攻撃してきたモンスターを問答無用で破壊する罠カード。
《進化の繭》を守る時に重宝します。

不採用カード

・各種上級モンスター
最初は《ブルーアイズ・アルティメット・ドラゴン》や《闇魔界の覇王》を採用していましたが、森発動時の下級の打点で十分なこと、《サクリファイス》と《サウザンド・アイズ・サクリファイス》のコントロール奪取が強すぎることが分かったので上級モンスター自体を採用しないほうがデッキが綺麗に回りました。

・《光の護封剣》
定番制限カード。
このカードがなくても特に困ることがなかったので不採用としました。
《進化の繭》とは相性がいいですがそれ以外の採用理由がなかったです。

・《巨大化》
制限カード。
どんなモンスターも強化できる魔法カードですが、それよりも森の打点上昇の方が大きいので不採用としました。

成績

このデッキで闇・獏良と30回対戦をして29勝1敗でした。
圧勝です。
思い知ったか。
《サクリファイス》《サウザンド・アイズ・サクリファイス》《心変わり》《洗脳ーブレインコントロールー》の8枚採用されているコントロール奪取がとにかく強力でした。
負けた1敗はこちらの事故+プレミ+相手の《心変わり》《サンダーボルト》連打でした。

総括

目標だった闇・獏良をボコすデッキを組むことができて満足です。
というか普通にデッキとしてハチャメチャに強いのでキャンペーンモードの対戦相手でしたら無双できると思います。

始めるときにデータを初期化したのでこのデッキを作り上げるまでに丸2日かかりました。
私の連休を返して。


このゲーム普通に面白い割りにはリサイクルショップに110円で売っているので興味があったらやってみてください。
対戦オフとかやってないんですかね...?

それでは!


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