キャラクターの自己投影について考える(2024年8月雑記)

Xのおすすめポストに「オタクが自己投影しがちなキャラ」という話題が出てきた。近年のキャラだとぼっちちゃんや猫猫などがその枠にいるようだ。私はアニメをほとんど見ていないのでそれらのキャラに疎いのだが、調べてみると何となく分かる。中学生の時にこれらの作品を読んでいたら黒歴史を作り出していたかもしれないと思わせる要素がある。
今まではそんな痛いオタクのことを内心馬鹿にする気持ちでいた。しかし、ここで2ヶ月前に公開した記事を見返してみよう。

なんてことだ。これではまるで私が「自分のことを篠澤広だと思い込む痛いオタク」みたいじゃないか。大体篠澤さんはフィクションでしかありえない天才属性キャラだ。14才で大学を卒業した天才物理学者(物理学科と明言はされてないがこれまでの描写からそう判断していいとは思う)だ。そんな人に私が似てると思い込むなんて傲慢でしかない。私は飛び級もせず20何歳で普通に大学を卒業して普通に働く一般人だ。頭が良すぎて退屈と感じる事もないから自ら苦難の道を選ぶなんて発想もない。

これでも2ヶ月前の記事は何回も書き直して、できるだけ痛い文章は削るように頑張ったのだ。それなのにこんな長文お気持ち表明が発生してしまった。昔からいわゆる痛いオタクにはなりたくなかったのにどうしてこうなった。記事を今から修正しようか悩み始めている。

それでも、篠澤さんに出会ってから私の行動は確実に変わった。事実、あの時再開したリングフィットはまだ挫折していない。毎日プレイできている訳ではないが、再開時70日だったプレイ記録は100日を超えた。負荷も10だったのが14に上がった。10分超えて休憩を勧められたらプレイを素直にやめていたのが15〜20分運動するようになった。これでも普通の人より遥かに低レベルかもしれないが、1キロ走るのに6分かかる人間がここまで真面目に運動習慣をつけることができるようになったのだ。プランクや舟のポーズなどきつい動きも積極的に戦闘で使うようになった。できなくて苦しいから楽しいという発想に出会わなければこうはならなかったかもしれない。

趣味でやってることも今までは「得意で競合相手が少ない分野」に取り組むことが多かったのだが、今は少しずつ「今までやったことがないし競合相手も多そうな分野」に取り組める意欲が湧いてきている。具体的に言うと言葉系のパズルを中心に作っていたのが数理系、イラスト系のパズルをもっと作ろうという意欲が湧いた。数理系のパズルは数年前から作っているが箸にも棒にもかからない状態が続いている。全く掲載された試しがないので投稿する数も減っていった。でも、できなくても諦めずに投稿を続けてみたい。苦手だからやってみようという思いもあるのだが、難しくて面白い問題が作れるようになったらいつか篠澤さんが解いてくれるのではと馬鹿みたいなことを考えている。アイドルマスターのキャラは300人以上いるが、特技の欄にパズルと書いてきたのは彼女が初めてなのだ。天才であることをファンに隠してアイドルをやっている篠澤さんにパズルの仕事をさせる気持ちはないが、周りに全く楽しさを理解してもらえない趣味(ネットではたくさんの仲間がいますが)について一番理解を示してくれるのが彼女かもしれないと考えると楽しくなってくる。

篠澤さんの代わりになるキャラがいるのかと聞かれると正直思いつかない。学生時代運動があまりにもできなすぎて周りに迷惑をかけ馬鹿にされ続け、体力もなく食事が苦手でいろんなことを諦めて、あなた痩せてるわねちゃんとご飯食べなさいと言われ続けた私に救いを与えてくれた子は初めてだった。私のゲームやアニメに関する知識が乏しいだけかもしれないが、篠澤は他の作品の誰誰っぽいという話題を全く見かけないので本当にこんなキャラは唯一無二の存在なのかもしれない。フィジカルに問題を抱える私のような人はどう立ち回ればいいのかという問いに対して完璧ではないが一つの選択肢を与えてくれたとは思う。実際に私の考え方、行動はこの数ヶ月で変わった。そう考えると、キャラとの共通性を見出して痛いオタクになるのも悪いことではない気がしてきた。

ここまで書いておいて、私は篠澤さんの担当プロデューサーを名乗っていいのか分からずにいる。あまりにも篠澤さんについて考えすぎて一周回って「私なんかが担当を名乗っていいのか」状態になってしまった。東京に行った時買ったアクリルスタンドもまだ飾っていない。
学マスはまだリリースされて数ヶ月だ。これからコンテンツがどう転んでいくかはまだ分からない。この辺りはゆっくり考えていこうと思う。2組のイベント楽しみだな。


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