2020.08.13 短歌 2 茶熊さえこ 2020年8月13日 06:59 残像が降るひらひらと紙片の姿で消えていく 致命傷道端の隙間で咲く百合 凛として俯きながら黙祷をする永眠の蝉が放置死すひと夏の寿命が転がるアスファルト仕留めてやると云いながら時流マスクに手懐けられて、汗の夏エアコンの膨大な放水で冷やしてく望郷の人工西瓜バックハンドでライナーを捕る腕の強度に感嘆の声をあげる君の沿う指に翻弄の異界が研ぎ澄まされていくのでした焦らさない慣れた手つきの掌に包まれていく赤裸々の、怪100ピースパズルの異型をぴったりと嵌める手筈は整っていない #短歌 #現代短歌 ダウンロード copy #短歌 #現代短歌 2