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2020年5月の記事一覧

2020.05.28 短歌うたよみん『いい子』

2020.05.28 短歌うたよみん『いい子』

それだけに拘りたい趣味だけど趣味だけに拘れない趣味なのだ

いい?コーラってコカコーラあるいはペプシコーラとか別でスプライト

気づくとは何だろうと踏み出して繋がる導線同士のベース

昨晩に作り過ぎた太麺の焼きそばを召しあがって欲しいの

3分にプラスしているチン5分さらに5分のアバウトクッキング

衝動を抑えられなくてローラーの粘着テープで収集する

どうしても知らないドロップの欠片に爽やかな未

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2020.05.18

2020.05.18

パピプペポって一滴ずつの目薬を

眼裏にパピプペポってのしかかる

ゆりかごはLullabyだパピプペポ

眠れない早朝二度寝のパピプペポ

落ち込んでるって君は知らなくてお弁当のふたを開ける16時

旅立ちのゴールテープに手をのばし届かぬままにイメージが、ゆれる

辛いとき切りとるページを折り返し。じゃんぷ じゃんぷ じゃんぷって乗るんだ
#短歌 #現代短歌 #パピプペポ川柳

2020.05.08

2020.05.08

昼飯をランチと気取るOLを見過ごし早まる午後一の事

なにもかも静止してたら掴まえられる営業棚のパンのように

簡単なつぶやきさえも拾えなくって時間は君のものだから

放っぽりなげた記憶もなしのバッテリーケースがよこたわっている

古本の再定価をはがしてる裏装丁もザラっと和紙だ
#短歌 #現代短歌

2020.05.05

2020.05.05

眠ってたつもりないけど眠ってた時間(とき)が夕暮れが傾いていく

蓄積の涙が潤う眼球をなぐさめているアイマスク

古書が集う神保町に君をみる《恋のたまねぎ》を捨て去ってさ。

住み慣れたきみんちを発つ出勤に時差的な同伴を目論む

短歌がキライそういった君に似ている感情を得ているなんて

機微に触れ。発芽を待たぬ種のまま土壌のなかでしずかに眠る
#短歌 #現代短歌 #恋愛短歌

2020.05.03

2020.05.03

みぎうえの鍵盤を押す薬指が半音のフラットを教える

ぎゅぎゅっと貼るマーカーを拾えなくって白板を滑る残骸

SOSフックを掛け合いストレスを分散させるAIの電報

消化不良をおこしたままのマーカーがボーッと社内で留守番

後戻り可能の処置を置いていくフリクションでの近況の問い

修正のテープよ、ごめん。跡のこり気にして使えなくって仕えなくって

キュッと締めつけてくる脳内のいちぶぶんに赤信号

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2020.05.02

2020.05.02

遠ざかる景色のそばの(君だけ)が見える想いを寄せる駅

探すとか探さないとか邪道を撥ね手と手をつなぐ ゆびまでつなぐ

君がみる背丈のどこをつつんでる?差異まで和むふたりのデート
#短歌 #現代短歌 #恋愛短歌