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労組満足度向上術 (10/16)レク活動の前後を整える

書記長になり、なぜ1年で組合員の満足を向上させることができたのか?今回はそのポイントについてお話ししてみたいと思います。全部で16個のポイントに絞って全16回にわたってご紹介したいと思います。

後半戦のスタートはレク活動の見直しから

ポイントその9〜12はレク活動をどのように見直してきたか?

ポイントその13〜16は職場改善をどのように見直してきたか?をシェアしていきます。

ポイント10 レク活動の前後を整える

ポイントその7でお伝えした「組合員体験サイクル」はレク活動で大いに役立ちます。一般にレク活動を企画するとなると、執行委員や代表委員が企画を考えて、執行委員会に提案し、その後代表委員会で承認を得るという流れは、労働組合に共通する部分だと思っています。そして、その後周知して、募集して、実施する。開催報告をする。

この流れは実行側の論理で見ています。組合員の視点から見ると、案内が来て、参加する。開催報告はされているんだろうけど、あまり見ない。で終わり。というパターンがほとんどです。

前後、すなわち開催までの労働組合の企画側とのつながりも無ければ、開催報告に読まれる仕組みがなければ、本当にタダのイベントになってしまいます。しかもイベント当日が誰が参加しているかもわからず、話さず終わったとき、それはちょっともったいないと思います。

レクをするとなると、その前後をととのえていくことが大事になります。具体的には、職場の話題となるような仕組みを入れたり、そうしてほしいことを積極的にインプットします。そうすることでより「つながり」を誘発することができます。

セミナーの開催報告では、参加した組合員の実名を一覧表示しました。すると、経営管理職からセミナーの内容を知りたいと声がかかったと聞きました。セミナーの開催報告をきっかけに経営管理職と組合員とで会話が生まれたこと、そして、その管理職は部下が自己研鑽していることを知りました。これは双方にとって、とてもWin-Winですよね。こうした仕掛けをしっかりと盛り込んでいく、前後を整えることが大変重要といえます。

また似たようなレクや講演会を実施するときには、前回参加してくれた人に直接メールを送る。「今年はこういうのをやるので、ぜひ参加してください。前回よりもパワーアップしています!」ってね。すると、「あ!自分に言われているな!」ってなります。今年もその時期か―となります。その為にもそれらの活動を大括りのテーマを付ける必要があります。例えば、セミナーを毎年やっていれば、「学びの秋」、レクをやっていれば「スポーツの春」などなどいいですね。参加者をリピーター+新規獲得で増やしていく。地道に5年やれば、参加者は5倍を優に超えます。これは明日からでもできるテクニックですね。

これを体系的に分析するための最適ツールが「組合員体験サイクル」であるということです。

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