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【The Forest】息子を探したどり着いた先で迫られる「決断」







私(主人公)は息子のティミーと一緒に旅客機に乗っていた。

!?

旅客機が突然揺れ出した。

咄嗟に息子を守るが揺れがひどすぎて支えきれない…!

ティミー!


・・
・・・
・・・・

墜落したのだろうか…薄れる意識の中で見たのは…

誰だ…

私の息子をどこに連れていく…

待て…………



・・
・・・
・・・・


目覚めるとかろうじて生きているのは自分一人。
壊れた機体には…CAの死体があるだけ…

他の乗客はどこに行ったんだ…?

名簿がある…が誰も居ない…

息子の姿もない…

ということは…あれは夢ではなく…

CAのところにあった斧を手に
外に出てみる


深い森…

どうやら孤島のようだ。

小屋のようなものがある…

誰か…誰かいないのか…?
息子がさらわれたんだ!
誰か…

!?


なんだ…?これ…
手…?

干し肉でも作ってるかのように吊るされている…


 ガサッ


振り返るとこちらを見ている者が数人居る。

裸に腰布…独特な装飾品をまとった…
この島の原住民だろうか?

と、彼らは奇声を上げると
目にも止まらぬ速さで襲いかかってきた…





 ザッザッザッ…ズルズル…

引きずられていく…
私をどこへ連れて行くんだ…


気が付くと…

なんだこの感覚は…?
暗い…ライターは持ってる…


…吊るされている…!?

人間は長時間逆さづりにされているだけで死ぬ…
何とかしなければ…

頭上…つまり地面に飛行機で拾った斧がある
ギリギリ手が届く…

 ブチッ ドサッ

痛た…

何とか足のロープを斧で切り地面に降りた…
というより落ちた。
受け身をとったのでなんとか骨折しないですんだようだが
あちこちが痛い…

周りを見渡すと…

なんてことだ…何人もの人が吊るされている…

ここは…洞窟の中…?
なぜこんなことをする…?
よそ者は許さない…というのか…?

旅客機の残骸で拾った乗客名簿…

この人はあの旅客機に乗っていた人だ…!

息子もここに捉えられているのか!?

この人は…乗客じゃない…


周りに散乱するまだ新しい血…

 あいつらに…殺された…?

奥に進んでいくといくつもの死体があった…
原住民のものも原住民じゃない者のものも…

また奇声が聞こえる!
怯えているだけではまた捕まって吊るされる…

いや…今度は殺されるかもしれない…!

襲ってきた原住民に向かって
無我夢中で斧を振り回す。

はぁはぁ…
なんとか倒すことができたが満身創痍だ…


また奇声が近づいてくる…


岩陰に身を隠して息をひそめる。

さっき応戦して倒した原住民の死体に向かっていく…?

!?
こいつ…仲間の死体を喰ってる…!?

 ここに居るのはまずい…


静かに、だが急いで戻ると
最初にとらえられていた近くに
上に登れる縄が垂れ下がっているのに気づいた。

伝って上へ行くと…外だ。

ここは集落…?あの原住民の…?

これは…原住民じゃない…オブジェにされている…


ああ…

なんてことだ…

やっぱり…こいつらは…「人を喰う」んだ…!

あるいは人も獣も植物も区別のない文化の者なのか…
仲間もよそ者も関係なく…

嫌な考えがいくつも頭をよぎる
分かるのは…

 キシャーーーー!


ここで生き残るには
こいつらと戦うしかないということだ!

落ちていた日本刀を拾う。

殺す者は殺されても文句を言えない

お前も私も…!



というわけでストーリーのさわりを
ある程度脚色して物語風にご紹介しましたが

今回のゲームは

The Forest


「The森」です。

<ゲーム概要>
As the lone survivor of a passenger jet crash, you find yourself in a mysterious forest battling to stay alive against a society of cannibalistic mutants. Build, explore, survive in this terrifying first person survival horror simulator.

旅客機墜落事故の唯一の生存者として、謎の森の中で生き残るために
あなたは共食いミュータントの社会と戦うことになるでしょう。
この恐ろしい森で建物などを建築し、探索し、生き残る
サバイバルホラーシミュレーションゲームです。

英文部分は公式のゲーム紹介から


このゲーム
クラフト要素のあるサバイバルゲームなのですが
ストーリーがあります

これがものすごく良いんですよ!


あらすじだけを知れば
もしかしたら月並みだと思う方も
居らっしゃるかもしれません。

しかし、実際プレイしてみると
そこに至るまでのサバイバルで得た伏線を含め
秀逸な演出も相まって
まるで一本の映画を体験した気分になれます。

かなり序盤で潜り込める難破船(無人)
正気度はとっくにゼロ
…プレイヤーであるわしは「daddy」を責められないです…

美麗な絵で一本道の物語を魅せるのではなく
集めた断片から「こういうことだったのか…!?」と
プレイヤー自身の推測により分かり
愕然とするタイプの魅せ方です。

(なので分からないまま終わる可能性もありますが
 ある程度ピースがそろっていれば
 いくつかの推測はおのずと立ちます。

 ※故に同じ推測にたどり着くとは限りません。
  だが、そこも良い)


FPSなので
自分(主人公)は手しか見えないのに
震えながら躊躇う動きや
音楽と主人公の視線を表す絶妙なカメラワークで
感情がクリアに伝わってきます。

本当に良作です。


2014年から始まり正式リリースが2018年という
意外と古めのゲームですがSteamのレビュー評価は
未だに最高の「圧倒的に好評」です。

Steamのレビューは「持っている人」しか書けず
書いた時「その人がいつ、どのくらいこのゲームをプレイしてこの意見を書いたか」も自動記載されます。


実はかなり前に買ってクリアしたゲームなんだけど

クリア後の何とも言えない気分と
あんなに悩んだ末選んだラス前の究極の「決断」…

未だに撮った動画を見ては
肯定と否定の自問自答を繰り返している自分がいます。


・感情に爪を立ててくるストーリー

・限定的故に組み合わせが楽しめるクラフト

・どんどん強くなっていく敵との戦闘

・禁断の果実

升は最終手段ですな。
「敵が出てこない」というモードもあるし。



かなり親切なオプション設計なうえ
遊べる要素も多い満足度の高いゲームです

興味がわきましたらぜひプレイング!
損はしないゲームだと思います。

The Forest


<注意>

1・このゲームは画面が全体的にかなり暗く光源は乏しいです。

松明を灯してすらこれ。

目が疲れやすい方など個人的な特性により進行が困難な場合は
遠慮なく禁断の果実を使ってプレイしていいと思います。
(洞窟内を明るくする升コードもあるので。)

一応この見づらさの中ほんのり浮かび上がるグロいものの演出や
重要なアイテムの見つけづらさも醍醐味ではありますが
個人的に、ゲームは娯楽であり
心身の健康を損なってまでプレイするものではないと思っています。


2・ゲーム内でのヒントはホントに最小限です

自力でやるのはかなりの熟練度が必要になるので
山のようにある攻略サイトを遠慮なく使っていいと思います。
(進まないストレスでやめてしまうのは惜しいと思うので)

3・敵のミュータントは「人の形」をしています。
食べ物もリスポーンする飛行機の残骸の中や
飛び散ってるトランクなどからも一応得られるけど
絶対足りないので…

倒したアレを食べるしかありません。

シーンはかなり抽象的に描かれてはいますが
ダメな方もいらっしゃると思うので
あくまで「グロテスク表現のあるホラーゲーム」と割り切れない場合は勧められません。

4・ミュータントの中には「赤ちゃんの形をしたもの」も居ます。
でもミュータントなので…

これだけはどうしてもダメな方もいらっしゃると思います。

ちなみに、これは戦わず放置しても大丈夫です。
襲ってくるとダメージは食うけど十分逃げられるので
ダメな方は逃げてください。
とはいえ「このグラフィックを見るだけでもダメな方」には勧められません。

3はまだしも
4は知らせずにお勧めしてはいけない部分だと思うので
あらかじめ注意点として挙げておきます┏○))





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