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霞ヶ関勤務記録〜ジャイアンとの格闘の日々〜

私の2年間の出向は、オレンジ色に染まっていた。
とにかく、ジャイアンと毎日闘っていた。

ジャイアンというのは、当時の私の直属上司だ。苗字もジャイアンと同じ、性格も体型も同じ。

仕事のスタンスは逆で、「俺の仕事はお前の仕事お前の仕事はお前の仕事」だった。

九州に戻ってきて、ジャイアンとの日々も、今思えば笑い話にできるくらいに心に余裕ができたので、いくつかエピソードを紹介したい。

①ご一読ください

私が着任して一番最初に怒られた話。
資料作成では、部下がまず素案を作って、徐々に上に上げていくのが普通だろう。

当たり前のように、「素案作成しましたのでご確認ください」とジャイアンにメールしたところ、ジャイアンが近寄ってきて一言。

「ご確認くださいとはなんだ。お前の責任からは完全に離れたのか。ご一読ください、だろ。」

。。。は?。。。どっちでもよくね?

戸惑いを隠せなかったが、着任したてだったので、そういうしきたりなのか、と何故か受け入れてしまい、それからしばらくは文末をご一読くださいにしていた。

②家族都合

週明けの月曜に、年休予定でスケジュールに入れていた私。

そしたら金曜の夜にジャイアンがいきなり、「月曜年休とるから」と言ってきた。

「え、私も月曜年休入れてます」と言うと、

「、、何?旅行でも行くの?
俺家族都合なんだけど?💢」

とキレてきた。

家族都合は、人の権利を侵害していいのか?

だいたい年休の内容聞いてくるのはセクハラだし、家族都合だから優先しろって言ってくるのはパワハラだし。
こういう人のことを、セパ両リーグ制覇というのだろう。

③ どっちが楽??

いつものように、素案作りましたのでご一読ください(←)と上司に上げたところ、

お前は素案作ればいいから楽だよな、こっちは細かいとこまで確認しないといけないんだから。と言われた。

こっちから言わせれば、

お前は見るだけでいいから楽だよな。こっちはイチから作んないといけないんだから!ってな。

そいえばうちのパワハラ上司が、総括補佐に、「自分の都合で部下を残させないでね」と怒られていた。と思ったら。

突然、こっちの都合も聞かずに、「今日は絶対定時に帰れ」と言ってきたんだが。
パワハラにパワハラを重ねてるなぁ〜と。

当日の私はまだ社会人3.4年目で、
ジャイアンの言ってることが理解しがたくても、もしかしたら自分の考えが甘いのかも?と思っていた。

社会人10年目の今、自信を持って言える。
あの時のジャイアンはおかしかった。

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