見出し画像

イチオシSF少年漫画、『彼方のアストラ』

きっかけは星1レビュー

私がこの作品を知ったきっかけは、『彼方のアストラ』のアニメに関する批判レビューだった。Twitterで、「こういうレビューが日本のSFを衰退させるんだ!ぷんすか!」みたいなツイートが回ってきたのだ。ご丁寧にレビュー投稿のスクリーンショット付きで。

ツイート主が憤慨している相手、星1をつけたそのレビュアーは、どうやら本格派SF作品を好むようであった。「科学、物理学、確率論的にご都合主義過ぎる」、といった主旨の長文低評価レビューだったが、皮肉にも彼のその酷評が私の興味をそそってしまったのだ。

私も元々SF作品は大好きである。インターステラー、ゼロ・グラビティ、オデッセイなどの宇宙ものは、観るたびわくわく、ぞくぞくさせられた。未知の世界に対する好奇心、希望、そして絶望。SFには無限大のロマンを感じる。

そんなわけで、少年漫画原作のご都合主義SFアニメ(しかも学園モノでギャグや恋愛要素もある)なんて聞いたら、見ずにはいられないのである。


簡単なあらすじ

重要なネタバレは一切無いあらすじだが、漫画やアニメを見る前に予備知識を入れたくない人は、この項目を読み飛ばしてくれても構わない。

舞台は、宇宙への往来が当たり前になった近未来。9名の高校生が“惑星キャンプ”に旅立つのだが、予想外の事態が起きて宇宙で遭難してしまう。偶然手に入れた宇宙船でいくつかの惑星を経由して、故郷への帰還を目指す一行。その旅路で、メンバーの生い立ちや関係性が明らかになり、この遭難の真相に辿り着く...という、SFサバイバルストーリーだ。


『彼方のアストラ』の魅力

彼方のアストラは、実に良く練られたストーリーだった。9名のメインキャラクターのキャラデザ、性格、過去、夢。それぞれの人生が短い話数の中でしっかり描かれ、しかも複雑に絡まっていく。キャラクターの魅力もあって序盤から引き込まれる設定だったのだが、中盤から終盤にかけて、張られた伏線が少しずつ解き明かされていく構成は、実に見事だった。

とはいえ対象は少年少女なので、ギャグを多めに冒険のワクワク感を大事に描いている。恋愛要素もあって、「あぁ〜照れ臭くて見てられない!でもこういうの好きー!」とニヤニヤしてしまう場面も。

声優の演技も抜群だった。作画の美しさと相まって、何度泣かされたか分からない。もちろんストーリー自体に泣ける要素があるのだが、声の演技が絵とストーリーに噛み合って、心を揺さぶる。

全14話のアニメは既に最終回の放送を終えた。Amazon primeビデオなどで配信されているので、ぜひ一気観してほしい。

私は昨日から見始めて、今日最終回を見終えた。続きが気になりすぎて二日で完走。これからAmazonで原作漫画全5巻を購入してくる。

興味を持ってくれた人のために漫画原作が読めるリンクを貼っておくので、無料公開分だけでもぜひ読んでみてほしい。


*追記*

9/20 21:00

画像1

買いました!!!


ApplePencil購入資金、もしくは息子に酢だこさん太郎を買い与える資金になります。