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テレビ屋気取り #53 トマトジュースはお好きですか?


「ラヴィット!」の田村アナがひな壇に回って、VTRや芸人さんたちのやりとりに対して何かをボソッと言った時が、今1番テレビで好きな瞬間かもしれないです。
くっきー!さんにイジられている時のあの嬉しそうな顔は本心なのでしょうか。気になるところです。



今回のタイトルについて

#53にしてとうとうネタ切れです。

と言ったら大変お恥ずかしいですが、書きたい番組はたくさんあるものの、ただ番組批評だけをしていてはいけないと思い、ここ最近はテーマを立ててあれこれ書いてきたので、今回もその方向性は守りたいと思います。

それでも、そのテーマが思いつかない!!

どうしようか悩んでいたところ、ちょうど手元にあった”トマトジュース”が目にとまりました。

健康に気を使わなければならなくなり、体質改善のために今日まさに飲み始めた”トマトジュース”ですが、本当にこれに効果があるのかは正直信じ切れていません。

そんなことも踏まえながら、今回は「トマトジュース」を軸にテレビについて考えてみたいと思います。




トマトを使った加工食品が増えた


当たり前ですけど、トマトジュースはトマトから作られています。
トマトが大嫌いな人はトマトジュースを飲もうとは思いません。

トマトジュースをテレビに置き換えて考えると、トマトは映像メディア全般を指します。
少し考えにくいですが、「映像全般」が嫌いだという人はもちろん「テレビ」は見ません。

なぜ突然こんな例えをし始めたかというと、
就職活動中にずっと考えていた「テレビ離れ」について、トマトジュースを軸に考えたらしっくりくるような気がしたからです。


「トマトジュース」=「テレビ」を前提に話を進めます。

なぜ人はテレビを見なくなったのか?
すなわち、なぜ人はトマトジュースを飲まなくなったのか?

ここから考え始めます。

「トマトを使った加工食品って何が思い浮かびますか?」と聞かれた人は何と答えるでしょうか?

私の勝手な仮定ですが、一昔前だったら「トマトジュース」という回答がかなりの割合を占めていたと思いますが、今はそうではないのではないでしょうか?

今では、
トマトケチャップ、トマトソース、トマトピューレ、etc…
人によっては、
ボロネーゼ、カプレーゼ、
みたいに答える人もいるのではないでしょうか。
(トマト料理になっちゃってますが…)

何が言いたいんだっていう感じだと思いますが、
「映像メディア、何が思い浮かびますが?」
と聞かれて一昔前なら「テレビ」と答える人が多かったが、今は
「YouTube」「Netflix」「Amazon Prime Video」など、
その答えは想像できないものも含め多種多様になってくるのではないでしょうか、
ということです。

少し紛らわしくてもしかしたら遠回りだったかもしれませんが、
これを踏まえて私が行きついた結論は、
トマトを使った加工食品が増えた(=映像メディアが増えた)
から
トマトジュースを飲まなくなった(=テレビを見なくなった)
というシンプルかつ当たり前の考え方です。
これ以上でもこれ以下でもありません。

トマトをミキサーで混ぜるだけという非常にシンプルなものだったのが、いつの間にかそれ以外の調理方法がいくつも開発されたり、他の食材と組み合わせて新しい食べ方が編み出されたりと、トマトの食べ方が無限に広がった。

それに合わせて、人々の味の好みも細かく分かれて、「トマトを使った加工食品は?」という問いに対する答えもバラバラになっているだけです。

ただ忘れてはいけないのは、どれももとはひとつのトマト(映像)であるということ。
トマトを潰して液体状にするという極限のもの(トマトジュース)があって、そこから水気を飛ばして濃縮したものがトマトピューレ。

つまり、すべてのトマト加工食品の土台にはトマトジュースがあるということです。

人々が自分の都合がいいように(舌に合うように/視聴スタイルに合うように)、トマト(映像)の楽しみ方を変えただけであって、それぞれ(Netflixなど)の中身にはトマトジュース(テレビ)があるというわけです。

その肝心のトマトジュース(テレビ)も、厳密にはいろいろな種類(無塩タイプなど)があるわけですが…



今の時代にトマトジュースを飲んでもらうには


こんな時代にトマトジュースを飲んでもらうにはどうしたらいいか?
(=テレビを見てもらうにはどうしたらいいか?)

答えは、わかりません。

最初にも言ったように、そもそもトマトが嫌いな人はトマトジュースは飲みません。
集中して映像を見るのが苦手な人はテレビは見ません。

ただ、今のこの世の中にはトマト(映像)があふれています。
人にとってトマトが一番刺激的で効果があるということからなのか、電車の壁や駅の柱にもトマトが埋め込まれているし、生活に欠かせないスマートフォンでSNSやニュースをチェックしていてもトマトが流れてきます。

ということは、トマトに見込みがないのではなくて、トマトジュースが忘れられているだけです。

だからといって、無理にトマトジュースを押し付けるのは野暮です。
人々の意識は、トマトピューレ、ボロネーゼ、カプレーゼといったおしゃれな方に気が向いているかもしれないけど、その根底にはトマトジュースがあります。

もうなにがなんだか自分でもわからなくなってきましたが、とにかくミキサーはひたすらトマトを液体状にし続けるしかないです。
時代に合わせて塩分濃度を変えたりする必要はあるかもしれませんが。




企画を考えるのが難しすぎる


トマトジュースのことはいったん忘れて、真面目に書きます。

#50から散々言っているように、説得力のある企画をたくさん考えていきたいと思いながらも、なかなか簡単にはいかないのが現実です。

自分は「この人で番組をやりたい!」「この人で番組をやったら面白そう!」という思考から、その人に向いてそうな企画を考えます。

そもそもこの思考回路は正しいのか?
企画から入るより断然ハードルが高いのではないか?

こんなどうしようもないやつと企画のあれこれについてお話ししてくださる現役の方がいたらいいのになと思うばかりです。


今1番作ってみたい番組企画の入り口のイメージは、
・星野源さんと若林正恭さん
・単なるトーク番組ではない
・素人を巻き込む

とりあえず、ざっくりとはこんな感じです。

いつもなら、その現実味はひとまず置いておくとしても、企画の大枠くらいはすんなりと思いつくものですが、お二人のことが好きで追いかけているからこそ、既存の見たことあるものに意識が持っていかれてしまい、新しい企画が思いつきません。

もちろん、全く見たことのないものである必要がないことくらいはわかっています。
でも、「こういうの作りたいな〜」と思うものは、自分が見て良いと思ったものであることがほとんどだから仕方ないです。

今回の例で言ったら、
源さんと若林さんの今のお互いのことがすごく気になっている関係性をそのまま番組にしてみたい。お互いの共感するポイントをさまざまな角度から探っていきたいというのが大前提としてあります。

それがただのトークだったらラジオで良いので、トークだけにとどまらない企画にする必要があります。ここを考えるのが難しいですよね…

あとは、源さんはラジオでリスナーとメールなどを通して絡むことが多く、若林さんも素人さんとテレビで絡み、その人の良さを引き出すのが上手いことから、「星野源×若林正恭×一般人」というのを見てみたいと思いました。




独特な味をどう乗り越えるか


トマトジュースのあの独特の味が、すんなりと受け入れることができないように、この問題もすんなりとはいかないようです。

ひたすら考えて自分なりにアイデアが生まれる経験をたくさんして、この飲み込みにくさを克服していくしかないと思っています。

まだまだテレビ屋気取りの道のりは険しいです…


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2021.09.19 作成

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