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電車を降りるときの一曲目、何にする?

皆さんはどうだろう?
電車を降りるときに聴いている音楽は、
鼓舞するような明るい曲だろうか?
あなたを守る鎧のような曲?
穏やかな気持ちになる曲? 
気持ちを代弁してくれるような曲?

そもそも音楽は聴かないだろうか。


音楽がないとやっていけない人生だ。

だからこそ出社のために乗った電車を降りるときの一曲目の選曲は、その日もしくは午前中を左右する重要なファクターとなる。

電車内で聴いていた曲はそれはそれであり、強制的にONモードになるその瞬間を共にするからこそ、ことさら重要性を帯びる。

外してしまったら最後、リカバリーのチャンスはよほど仕事がトントン拍子に進むか、もしくは居酒屋の昼営業でやっている日替わりランチの当たりハズレ、ねじりはちまきを巻いたオヤジ(マスター)の気合の入りように賭けるしかない。

自分の機嫌なんて自分で取るのは当たり前だ。
その日一日をどんなバイブスで駆け抜けるのかの話である。


ソーシャルメディアの音楽をネタにした動画が好きだ。

友達が集まる場所へ車で到着する手前、爆音で流す自らの登場ソングをどれにするか次々とシャッフルし、これだという曲が見つかって「さあ行くぜ!」といった動画。

ジムに着いてからヘッドホンを忘れたことに気づき、Kool & The GangのSummer Madnessのイントロで虚無感を表した動画。

「アーティストがまるで自分のために書き下ろした歌のように感じて、窓の外をうつろげに眺めて黄昏れていた14歳の俺」みたいなキャットミーム。

世界中には音楽が日常のベースとなっている仲間たちがたくさんいることが垣間見れる。


一つ手前の駅に着いた。

早朝のパン職人、または和菓子職人のように気温・湿度を読み、自分の今日のコンディションを見極め、テンションの最高到達地点を目指してスイートスポットを狙う。


今日は仕事を終えれば、親友とまた一つおっさんになったお祝いに狙っていたレストランへ繰り出す。

降りる駅に到着する。
イントロが流れてくる。


先を急ぐ人たちを送り出して最後に降りよう。


電車とホームの間が空いているところがありますので、ご注意しながら一歩を踏み出す。


ホームへの一歩目が着地する瞬間に合わせて、
力強いキックの音が重なりフックが始まる。

いつ何時も音楽は私と共にある。

これがなければ始まらない。

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