仏智の光

仏智の光

大宇宙はすべて存在の世界である。大宇宙に存在するすべてのものは等しく尊い存在の意義と必要性を有するのである。愚かな人間の目には善と悪、必要と不必要、有意義と無意義、薬と毒、益と害がある様に見えるけれども、神の世界に於いては善も悪もなく、必要も不必要もなく、有意義と無意義もなく、薬も毒もなく、益も害もなく、森羅万象ことごとく尊い存在の意義と必要性を持ち、一切万物すべて絶対平等無差別の世界なのである。故に人間は全世界に存在するものの一つを尊び一つを卑しんではならない。一つを愛して一つを憎んではならない。一つを求めて一つを捨ててはならない。すべての尊厳性を覚り、すべての意義を知り、すべての必要性を認めねばならないのである。愛する者は愛され 憎む者は憎まれる。尊ぶ者は尊ばれ 卑しむ者は卑しまれる。信ずる者は信じられ 疑う者は疑われる。求める者は求められ 追う者は追われる。それが永遠に変わることのない神の世界の掟である。人間がその真理を覚り、正しい人間になろうと努力する時、初めて人間自身が生きて神となり仏となることの出来る道を得るのであり、また人間の社会がそのまま美しく尊く清く楽しき神の世界 仏の世界となり得るのである。

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