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【短編】シャッタードライン

みなさんは、自分の『ルーツ』が気になることってありませんか? 私は、自分の父と母がどこで出会ったのか、地元はどこだったのか、祖父母はどこから来たのか、自身の血筋はどんなご先祖さまに収束するのか、ということを考えだすと止まらない子供でしたから、お金と時間がある大学生のうちに自身のルーツを辿ることにしました。 私の父と母はどちらも福島県の生まれで、同じ村で育ち、地元の神社のお祭りで2人で舞を舞ってから惹かれ合ったと聞いたので、ルーツを辿るのは簡単そうに思えました。 これがそ

    • 【短編】教え子からのメール

      • 【短編】『業背負い』

        • 中学生からエロを取り上げるということ

          人生でスマホを初めて手にしたのは、中学1年生のときでした。 小学生までは自分一人だけが安否確認用のガラケーで、皆が遊ぶ約束をLINEで取り付けてるのを見て、寂しい気持ちになったことを覚えています。 そんな疎外感を感じている最中に手にしたスマホだったので、もうウッキウキで【𝑩𝑳𝑬𝑨𝑪𝑯  エロ】で検索しました。 お気づきでしょうが、中学生という年齢層の人間はスケベを見ることしか能がないシコ猿です。オナニーマシーンです。 でも、完全にオカズを想像力で補うまでには脳が発達してい

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          奇人、変人、珍奇珍芸(見世物小屋レポ)

          虫を頬張るもぐら女、樺太から来た野人、串刺し中国人、異常体質人間_____令和の世には相応しくないノボリを掲げ、コンプラガン無視街道を突っ走る見世物小屋が、新宿の酉の市には存在した。 最後の見世物小屋前から、見世物小屋に興味があった。 お祭りにはつきものだと聞くし、見世物小屋をテーマにした創作物も多い。 なのに、生まれてから今まで一度も、お祭りで見たことがない。見世物小屋を見たことがあるという父の話からも、興行が途絶えてから久しいようだ。 もう見ることはできないのか…と

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