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競馬に代表される公営ギャンブルで負けないための大事なこと【1】競馬の仕組みを理解する・厩舎と騎手編

競馬に代表される公営ギャンブルで負けないための大事なこと【1】の続きです。競馬の仕組みを考える上で、今度は厩舎と騎手の役割について考えてみましょう。

まず、厩舎と騎手はJRAに所属しています。馬主から馬を預かりレースに出走させ、その馬の獲得した賞金の一部と、馬主から徴収する預託料が主な収入源。その中から厩務員などのスタッフの人件費を差し引いたものが厩舎の利益となる。

時代の流れで立ち位置とお金の流れが随分と変わるで書いたように、以前は馬主の方がイニシアチブを持っていたが、近年ではノーザンファーム吉田勝己を中心に馬主がグループ化し、大資本をバックに外厩を作り、育成やトレーニングまでもやるようになってきた。

もはやJRA所属の調教師や厩舎など、レースに出走する前に通らなければいけない形だけのものとなってきており、実際に、調教や出走レース、騎手などの選択権は、ノーザンファームを中心とした馬主側にあるのはすでに周知の事である。

ゆえに調教師は、厩舎経営のために良い馬を預けて貰えるように、社台ファーム吉田照哉やノーザンファームの吉田勝己の軍門に下り、社台グループの一員となり、指示通りにやるしかないのだ。

かつては非社台代表の厩舎であった藤澤厩舎の現状を見ればそれは簡単に理解できるだろう。

JRA所属で、厩舎預かりの騎手は一番肩身が狭い。フリーとなってもその師弟関係は続き、関係のある厩舎の馬に調教を付けたり、優先的に騎乗したり、調教師と一緒に社台グループに挨拶に行ったり、いわゆる営業もこなさなければならない。

エージェントが実務をこなしてはいるが、恩恵のある調教師や、社台グループの指示には当然逆らえない。調教師やバックにいる社台グループが良い馬を乗せてくれるから大金を稼げるのだから仕方がない。

戸崎アエロリットはなぜ直線で内を開けたのか!?を読んで頂くと理解できるかと思うが、騎手というのは全レースを勝つために騎乗している訳では無いのだ。

ある時は勝つべく馬をサポートしたり、ある時は年齢的に上に上がると賞金も稼げない馬の着拾いをしたり、馬主や厩舎の懐事情によって支持される騎乗をしなければならない。そうしなければ良い馬に乗せてもらえなくなり、お金を稼げなくなるからだ。

競馬の仕組みを理解するうえで大事なこと2つ目は、馬主、調教師、騎手の役割である。G1を勝つような馬は将来的に種牡馬にする目的で出走する。獲得賞金も大事だが、種牡馬という何百億円が動き、何人もの大金持ちが絡む巨大なファンドの前では調教師や騎手などは小さな一つの駒なのかも知れない。

次回は、競馬に代表される公営ギャンブルで負けないための大事なこと【ベット仕方を考える】です。

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