GPU搭載パソコンを買ってしまった話
ということで、自宅用にGPU搭載パソコンを買ってしまいました。
もちろん用途は、人工知能プログラミングなんだけど、記録がてら、気づいたことを書いておく。
購入したお店は、秋葉原のアークパソコンショップ。くわしい友人に聞いたら、サポートや品揃えがいいとのことでそこにした。店頭で根掘り葉掘り聞きながら部品を選んでもらったんだけど、たしかに、店員さんはめっちゃくわしくてよかった(注:こういう店では部品を選んでパソコンを買います)。
GPUはMSI社製のGeForce GTX 1080 Tiに。NVIDIA純正よりもファンの冷却性能がいいとのことで選択(計算中の様子を温度モニターで見ると、純正TITAN-Xと比較して10度以上は冷えてる感じ)。
ちなみに、このGPUボードだけで、値段は10万円を超えている。普通の人が聞くと「嘘でしょ?」という感じだと思うけど、だって、計算力が11TFLOPSなんですよ。つまり、4枚買えば、初代の地球シミュレーターを超えるんですよ。
↑地球シミュレーター(2002年に600億円かけてつくられたマシン)
ということで、こんなにすごいものを10万円で売っていただけるなんて、ほんとうにいいんですか?という気さえしている。
見た目だってこんなんだからね。
デザインセンスが、かなりキてる。ちなみにPCのケースはこんなだ(高さは50cmくらい。デカイ)。
この分野、AIブームがくるまでは、ゲームオタクのために進化してきたので、デザインセンスが完全にそっち側なのだ。中のかっこいい部品を見てほれぼれするために、ケースの横はシースルーになっているし、やたらと青く光る。
そして、とにかく冷やす必要があるので、ファンが全部で10個くらい入っていて、けっこううるさい。部屋はすぐ暑くなるし、電気代もかかりそうだなあ。
あと、AI開発のためのセットアップは、かなり、たいへんです。こういうマシンは通常、Windowsが付属しているのだけど、そこにLinuxを追加でインストールして、GPUを認識させたり、開発環境を整えなければいけない。これにぼくは3日くらいかかった。
おかげで、AI開発環境の構築についてだけでなく、LinuxやPCアーキテクチャのここ15年の進化をひととおり復習できたのは思わぬ収穫だった。
ちょっと思ったのは、エンジニアは、自宅に1台、自分でセットアップするの、いいんじゃないかなあ。昔はみんなやってたけど、いまどきは、したことないひと多いと思う。クラウドの向こう側のマシンも、けっきょくはこれだし、いまはスパコンだってこれの集合体だからね。
ちなみに、購入金額の合計は26万円でした。クラウドのGPUインスタンスをがんがん使うと、すぐこれくらいの金額になるし、東大の宿題のプログラムも爆速で動いたし、買ってよかった!
photo by Manatee_tw
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