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金利100倍! 落ち着いて、その意味を考えよう

現金・貯金派の皆様、朗報です! ようやく銀行の定期金利が上昇し始めました。

日銀の金融政策修正の影響を受け、三菱UFJ銀行が円の10年定期の金利を0.2%へと引き上げたのです。さらに、みずほ銀行、三井住友銀行もこれに追随するという報道も。

メガバンクにおける、これまでの定期金利は0.002%でした。なので、つまり一気に100倍です! 数字だけ見ると、ものすごいインパクトですよね。

いまだ、いかなる投資も「行っていない」日本人の割合はおよそ6割。「貯蓄から投資へ」の大号令が発せられて、なにやら肩身の狭い思いをしてきたであろう、そうした方々は少し胸のつかえが下りるかもしれません。

ちなみに、金利0.2%の10年定期に100万円を預けると、満期の利息は税引き前で約2万円。これまでは数百円レベルの話でしたから、まさに大いなる進歩といえるでしょう。

一方、ここ15年間における、日本株式の年率リターンは約5.0%。これに同じように一括で100万円を投資して10年経過させると、利益は税引き前で約63万円です。となると、新しい定期金利の利息との差は、いまだ約31倍……う、うーむ。

ですが、現金・貯金派の皆様、まだ希望を捨てないでください。

かつて、1970〜80年代の日本には、定期預金の金利が最大約8%という時期がありました。仮にその金利で、同じく100万円を10年預けると、満期の利息は税引き前で、なんと約80万円になるんです!

——さて問題は、そうしたバブルが今後も到来するか? ですねぇ。


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