『推しの子』に、その他大勢「S&P493」の悲哀を見た
「S&P493」というワードをこの間、初めて知りました。その意味を知るほどに、YOASOBIの「アイドル」が頭の中に響き渡ります。
S&P493とは、もちろんアメリカの代表的な株価指数S&P500の関連語。その構成銘柄500社から、いわゆるマグニフィセント・セブンの7社を除いた493社の指数です。
マグニフィセント・セブンとはGAFAMの5社に、エヌビディアとテスラの2社を足した、新しい米ビッグテックの呼称。S&P500というグループのなかで、それこそ一番星のように輝くアイドルですね。
「アイドル」が主題歌のアニメ『推しの子』は、2023年に一大ブームとなりました。そのアイコン「星野アイ」は、B小町というアイドルグループの絶対的エースという設定。S&P500も2023年は大変好調でしたが、それはビックテック7社が牽引したものです。
そんな荒野の7人に厳選投資するファンドが「iFreeNEXT FANG+インデックス」。これを提供する大和アセットマネジメントのグラフを見ると、「その他大勢」であるS&P493に関する残酷な事実が浮き彫りにされています。
ビックテック7社は直近の10年をかけて、まさにテンバガー(10倍株)に成長。それに対してS&P493の指数はギリギリ2倍成長で、S&P500全体の足を引っ張っています。まるで、B小町の他メンバーの心象を描いた、
といった状況でしょうか?
ただ、星野アイはそのあまりの輝きの強さから、物語の序盤で早くも刺殺されてしまうんですよね……。まあ、これはあくまでフィクションの展開なのですが。
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