戸籍名改名審判記録と手続き②
さて、実はうちの両親は(私のこととは関係ない理由で)離婚していたので、二人とも私に対して何らかの負い目を感じていたそうです。ですから、私がカミングアウトした時も何も言いませんでしたし、特に母親は、水商売とかオカマさんとかに対してもともと偏見は持っていなかったようです。
ただ戸籍の名前を変えてしまう事に、両親が二人揃って同意してくれるのかは不安でしたが、送られてきた封筒には二通の手書きの同意書が入っていました。書式については、私からは何も言ってませんでしたが、両親の方で考えてくれたらしく、それ相応の文章と実印が押されていました。
ちなみに私の申請した新しい名前は、私がオミズ時代から使っていた名前で、両親とは特に何も相談もしませんでした。私はもともと姓名判断とかも信じない方なので、そういう確認も全くしませんでした。
そして、実家の役所から戸籍謄本を取り寄せました。後は、使用実績を示すために友達等からの手紙、その名前で作ってもらった病院の診察券のコピーを取りました。ここでとりあえずの書面は揃いました。
1、申立書(一通)・・・・・・・・裁判所で、FAXでもインターネットでも。
2、戸籍謄本(一通)・・・・・・・許可審判後、もう一通必要になります。
3、性同一性障害の診断書(一通)・・「性同一性障害で通院していることを認める」との一文だけ。
4、両親の同意書(二通)・・・・・手書きに実印。
5、郵便物、診察券のコピー・・・一応、使用実績を示すため。
6、収入印紙&通信用切手・・・・金額は各家裁により違うので確認を。(家裁でも買えます)
申立書には、「性同一性障害のため、○○と言う男性名を使うことに精神的苦痛を感じ、また、公共機関等で本人確認もされにくいため」としました。つまり、「永年使用」を理由とはせず、「性同一性障害」を理由としました。(↑当時は重要でした)
その後、申し立てをした友達は全く同じに書いたそうです(笑)。
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