macOSで始めたゲーム配信(RTA)環境について

ゲーム配信、RTAプレイヤーのイチ視聴者であった自分が、
ふと思い立って配信開始するにあたり構築した環境について綴ります。
macOSかつApple Silicon(M1/M2)環境での事例が少なかったため、少しでも参考になりますと幸いです。
旧機種のIntelチップ搭載機等については他文献を参考になさって下さい。

ゲーム・RTA配信は敷居が高い、OSはWindowsでゲーミングスペックが必須では?という認識だった自分への備忘録でもあります。

※本記事は個人の事例によるものであり、内容について保証するものではございません。購入、実施される際には自己責任でお願いします。
また使用しているゲームハードはNintendo Switchのみです。


環境概要(ハード面)

  • PC:MacBook Air(2022)

    • OS:Ventura 13.5.xx ※執筆時点

    • チップ:Apple M2

    • メモリ:16GB
      ※8コアCPU・10コアGPU

  • キャプチャーボード

  • 音声入力(状況により使い分けています)

    1. AfterShokz OPENCOMM(Bluetooth接続)

    2. MOTU-M4(USBオーディオインターフェース)
      SHURE-MV7X(マイク本体)

使用PCについて

記載の通り、ファンレスの2022-MacBook Airを使用しています。
配信に特化して用意したものでなく、元々所持していたノートPCを流用しています。
10コアGPU、メモリ16GBのカスタマイズ済み整備品を購入しておりますが、
キャプチャ系の配信においては標準で十分でありスペック過多であるほど余裕があります。

そもそもmac自体が高価なPCではありますが…
MacBook Airはファンレスでありながら長時間の配信にも耐える駆動実績は確認済みです。(実測20hまでは連続駆動&録画ができています)

動画や画像、音声編集などの面においても優位性もあり、mac用のクリエイターソフト等を既に購入しておりWindowsを更に購入検討するのは…と悩んでいる方は一考いただけると幸いです。

注意点

OBSの機能制限や機材の相性問題から配信の為だけに最初からmacを購入することは推奨できません。
個人的には十分ではありますが、OBSについてはWindowsと比較して使用できる機能が現時点では限られます。

USB等の接続機器においては相性問題も多いです。
オーディオインターフェースはmac対応と表記されているようであれば、
メーカー保証に準じ問題ないかと思います。

同時に起動するソフトウェア数や駆動時間において発熱問題は付きまとう為、
別途PC用クーラーやアナログでは扇風機などを用意する事はおすすめします。

キャプチャーボード

現時点で配信用途として安定しているのはCHD312が最も安定的かつコストパフォーマンスに優れていると感じます。(執筆時点:10,800円)
専用ソフトを必要とせず認識し、長時間接続でも安定して動作しています。
ゲーミング用途では必須であろうHDMIパススルーも搭載しています。

否定的な意見にはなりますが、よくWEB上で推奨されているElgato HD60S/Xは専用ソフトを使用したり、そのうえ不安定となる場合がありました。

音声入力

ゲーム映像&音声はHDMI接続したキャプボ(CHD312)からOBSでコントロールしています。マイク音声については、環境音をある程度需要できかOBSのフィルタで除去できる程度の場合はmac自体に搭載されているマイクで必要十分かと思います。

私自身は配信内容や状況に応じてBluetoothヘッドセットかインターフェースを介したマイク入力を使い分けています。

なおMOTU-M4についてはmacのオーディオ設定でループバックChを切っており、INPUTとLINE入力のみに絞って使用しています。
※当該機器においてはOBS上でINPUT1/2/LINE(3-4)を個別に切り離す事ができず一括出力となる点は注意が必要です。

ソフトウェア関連

配信ソフトのOBSは基本として、あとは好みや配信内容に応じるものと考えます。
OBSに関してはすでに紹介されている記事が多数存在するため詳細割愛します。

Splitter for macOS

RTA計測用のタイマーAppです。
Speedrunデータベース”Splits.io"のデータをDLする機能が実装されています。
RTA配信&Win環境でよく目にするLiveSplitと比較するとカスタマイズ性や操作感は劣るものの、プレイ&計測用途において問題はありません。
※ブラウザ版のLiveSplitはSafari /ChromeのVerによってフリーズする事象を確認したため使用を控えています。

区間名称や分析に拘らない場合はmacOS-13以降ではiOSから逆輸入?されたOS標準の”時計”Appを使用することが最も簡易的かと思われます。
ストップウォッチメニューを使用してラップタイム計測・表示が可能です。

わんコメ

配信画面上にTwichへ投稿頂いたコメントの表示、およびmac標準音源(Kyoko)を使用した読み上げ音声を再生しています。
表示内容はテンプレエディタからカスタムCSSをOBSへ貼り付けることで必要十分なカスタマイズが可能です。

Trigger Free

Twitchアカウントと連携し、チャンネルポイント交換で再生する音声連携を行うために使用しています。
再生音源自体はフリー音源、またはmac標準のGarage BandかLogic Proを使用して編集、作成しています。

おわりに

記載している内容は配信するにあたり用意した主要機器&Appのみにつき詳細は割愛しています。

Apple独自のiPhone/iPadを併用した手元カメラや無線キャプチャも独自の強みではありますが本用途において必要ないため特筆していません。
また使用モニターやHDMI分配機などはビジネス用途などで用意していたものを流用しているため、今後需要がありましたら追記補足いたします。

少しでも内容がきになるな〜と思ったらTwichに遊びにきていただけると嬉しいです。
https://www.twitch.tv/sacrum_important

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