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午後3時の私物語

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人生の出来事を題材に人間的な視点ではなく魂の観点から理解|小説のような随筆のような新しい創作で私物語|霊的な世界も扱いますが苦手な方は幻想文学としてお読み頂ければ嬉しく思います|
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#小説

今ここで──わたしと

一体、何を書けばいいかな。書き尽くした気がする。まだ何か、残っているだろうか── ☆☆☆…

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手放せ引き寄せの法則

耳が熱い。背骨の底は引き締まる。まるで立ち眩みのように、血の気が引いてゆく。 どうして、…

154

母は今年の1月で

「そう。よかったね。だったら、あなたしか書けないもの、書かなくちゃだよ」 母が笑顔で、生…

139

どこで生まれたの?

私は故郷よ。 あなたが生まれた処。 病院じゃないわ。だってそれって肉体が誕生した仮初の場…

162

原因結果理解の螺旋

私は結果よ。 過程より結果、努力は結果で報われる、結果に出なければ評価できない、なんちゃ…

160

過去を留めおく秘密

あたしは人呼んで写真── 初老の塾講師が眺める度に、懐かしいなと、あれやこれや思い出す写…

159

健康も儚き夢のごとく

わたくし、健康器具でございます。 健やかなるだけでなく、若さと美しさも兼ね備え、そして爽やかにカッコよくあろうとなさる方が使うあれです。 より正確な表現を使うなら、健康器具に宿る精霊と申しましょうか。 うふふ 若さと美しさ 爽やかにカッコ良く なのでございますわよ でも真実は…… 三次元の地球という、期間限定で閉じられた世界に麗しくあるだけではございません。 わたくしが司る領域とは、永遠不滅であり、自由自在な健やかさなのですから── ☆☆☆ こんにちは! フジ

誰に愛されたいのか

わしは人気じゃ。 今、この小説に宿っておる。 発売されてすぐ、初老の塾講師が書店で手に取…

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天国に響く思いの音

うちは音やねん。 今は低く響いとる。 夜中やき騒音扱いな。 せやから、ベランダに面した部屋…

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木を感じて森が見える

ぼくは木だよ。 地球を覆ってるの。 知らない人、多いけど。 『なんだって?』 (繋がってる…

163

我は円天と共にある也

我、宇宙なり。 待ち受け動画に顕現。 映像をば見つめおるなら、恰も虚空へ突き進むが如き錯…

159

他界は旅の始まりです

私は棺です。 お時間となりました。 生と死の橋渡しにございます。どなたさまも必ず、お迎え…

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幽界にあるお金の物語

(あんたは金が欲しいんだろ) 『え……たーしかに確かに』 (でもよ。なんで欲しいのさ) 『…

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仕事の奥に潜むもの

『やれやれ~後悔ばかりが浮かぶぜ』 (己の仕事じゃ。誇ればよかろう) 『とんでもないぞ。黒歴史だね』 (まずは受け入れるのじゃよ) 『あはは~スビバセン。ムリ無理むり』 (受け入れんことには気づけんぞ) 『うーん。そう言われても……照れるな』 (戯け。褒めてなどおらんわい!) 『いやでもホント、なんであんなことやらかしたかね。幽界で見せられる。なかなかキツいよ。逃げられないんだからさ』 (幽界は時空がない。気づかねばいつまでもどこまでも続く。脳がなければ忘れることもでき