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明日にはもう無いかもしれない、建物、街並み、散歩道

昭和風の、お洒落の形跡が見られる、
こぢんまりとした喫茶店、民家、ビルヂングが好き。

窓やドアのあり方が好き。

六角形の出窓
(かつてボンジュールという喫茶店だった建物)
コーラルレッドのブラインド
(かつてDIAクリーニングだった建物)


褪せたベージュやクリーム色の壁、
堅牢な印象の深緑の壁、
雨の似合う淡い青や紫の壁……

目が楽になる。
いつまでも歩いていられるような気がする。

そういう街並みや散歩道は、
日焼けして柔らかくなって、甘い匂いを漂わせるようになった本やノートと、雰囲気が似てる。

レトロな街灯と階段
(今も健在のスペイン広場)
森に溶け込んだ逆台形の看板
(1文字1文字、手作り感があって温かい)

モーパッサン『メヌエット』の主人公ジャンも、リュクサンブール公園の苗床や老夫婦に対して、似たような気持ちを抱いたのかな。 

以下の文章は、私が別サイトで寄稿させて頂いた、モーパッサン『メヌエット』の感想・解説の一部です(リンクと紐付けてあります)。

モーパッサン『メヌエット』の感想・解説
文:早倉線

ここまでお読みくださり、
有難うございました。

早倉線


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