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ビールのことを知ってから、ビールが10倍美味しくなった件について

今日は府中市にあるサントリーの「天然水のビール工場」にやってきました。

最後に試飲という一大イベントが盛り込まれている以上、
できることならビールの工場見学は電車でいきたいものですよね。

サントリーの天然水のビール工場は、
京王線ユーザーor南武線ユーザーならわりとどこからでも便利な「分倍河原」という駅にあります。
新宿から京王線だと特急で約30分です。

分倍河原の駅を出てすぐに歩道橋があり
ここを渡ったバスのロータリーに、シャトルバス乗り場があります。

この銅像のとこです。
わかりやすいですね。

バスは見学に合わせて来てくれるので、時間ロスを気にせずに出かけられるのはありがたいです。
専用バスで街中を走ること約10分、プレミアムモルツと書かれた巨大な壁が見えてきます。
ここがサントリーの武蔵野ブルワリー、天然水のビール工場です。

受付を済ませたあとは、ショップを眺めながらのんびり。
時間がくるとお姉さんが誘導してくれます。

まずはエレベーターで3階へ。
巨大なダブルスクリーンの前で10分ほど全体のガイドを受けたり、映像を眺めたり。
ここで強調されているのは、「ビール醸造家」と「水」というふたつのキーワードでした。

醸造家をwikiると
「発酵作用を利用して主に酒などを生産する人の職業名。職人あるいは製造技術者。」とでてきます。
いわばビール職人ですね。
水に関していえば、サントリーはとにもかくにも水にこだわってあり、他の4つの国内工場は、どこも美味しい地下水が安定的にとれる立地を第一に建てられたとのこと。

横を歩いていた見学マニアの話によれば、アサヒもキリンも押しのポイントが違っていて
同じビールといえどもそのブランドの差が非常に出るのだそうです。

説明を終えると早速見学ツアーです。まずは素材選びと水に関しての解説。
ビールの材料といえば、麦芽、ホップ、水ですが、プレモルのポイントは「ダイヤモンド麦芽」とよばれる特殊な麦芽をブレンドしていることだそうです。

実際にダイヤモンド麦芽を分けてもらいました。
香ばしくて結構美味しいです。普通にこれだけでつまみにできます。
ホップに関しては、写真を撮る暇がなかったのですが、欧州産アロマホップの匂いをかぐことができました。
くせはありますが、ビールのエッセンスでもあるので、耐えられる匂いです。
4、5個のホップのつぼみを飼料状にして使用するとのこと。

次は仕込みの過程。仕込槽、仕込釜、濾過層、麦汁受け槽と、でっかい漏斗を逆さにしたようなタンクの周りをうろうろし、
すぐ間近でみたり、醸造家気分で仕込槽の中を覗いてみたりできます。

仕込槽の中は撮影禁止ですが、コルクが大量に生えたような先の鋭い回転棒(でわかるか…!?)が設置されていました。

詳細は公式のビール造りのこだわりを参考にされたし。

ここはミニブルワリー。いわばビールの開発研究室みたいなところでしょうか。
通常の設備の約20分の1の大きさで様々なビールの製造ができるらしい特殊な施設で、ここがプレモルの生まれた部屋になります。
当時の工場では1回の仕込み量が大きく、製造後の販売を考えると、個性的なビールを製造することは難しかったので、
このような特殊な施設ができたとのこと。
立ち入りはできませんでしたが、覗いてみたいものです。

仕込を経たビールは発酵のために貯酒タンクに集められます。
かつて使われていた貯酒タンクの中を、ビール気分になって通り抜けることができるのも、このツアーの醍醐味のひとつです。
なんとなくフォトジェニックっぽいので、一見みただけだとビールタンクとは思えません。

発酵の槽はこんな感じです。
約7日で若かったビールちゃんたちが立派なビールに生まれ変わります。

ビールが完成したので、いよいよ終盤、パッケージングの工程。
炭酸ガス煮沸、ビール注入、蓋!と猛烈な勢いで完成したビールが次々と瓶につめられていきます。
ビール缶たちが、きちっと整列しながらどんどんラインの上を流れていく様子は、1日くらいなら1日見てても飽きないのではないかと思うほどです。
6人グループになって次々と出荷準備が進められていきます。

アドギャラリーを抜けると、ようやく完成したビールが私たちの口元に注がれる番です。

試飲コーナーでは、ビアバーカウンターで店員さんたちがどんどんビールをつくってくれます。
おつまみもくれるとか太っ腹すぎて好きになりそうです。

う、うまい。

ふんわり弾力があってクリーミーな泡。その下に潜んでいた香り高いアロマとフレッシュな炭酸が炸裂する瞬間に全身の疲れも吹き飛んで
思わず「プハーっと」おっさんのようなうめきをあげてしまいそうになります。

さらにここ試飲コーナーでは、プレモルだけでなく、
つい先日モンドセレクションで金賞を受賞したばかりの「薫るエール」、醸造家の夢…というロマンスの塊のようなタイトルにも負けず劣らずの「マスターズドリーム」が楽しめます。
わずか20分前後の試飲時間ですが、みんなグビグビ飲んでおかわりを求めに行っていました。
個人的には、いつもの食卓で飲むならプレモル。夏場は良く冷やした薫るエール、冬のあったかい部屋や休日ちびちび飲みたいのが、マスターズドリームでした。生でマスターズドリームが出てくるところは相当少ないはずなので、この機会に絶対飲むべし!!

たった70分ではありましたが、各工程10分くらいでポイントを絞って解説をしていただき
かつスーパーおいしいビールが飲めるという大満足の工場見学。
ぜひ今週末のおでかけにいかがでしょうか?

参考:東京・武蔵野ブルワリー   「工場見学の楽しみかた」


図解でコミュニケーションを変えることをミッションにここ3年くらい活動