2月14日
学級閉鎖のため娘は自宅学習だ。支給されているタブレットでのズーム授業があるはずなのだが、アプリの調子が悪く、みんな授業が受けられないようだ。先生からの課題は他のアプリで時限ごとに送られてくるので、どんなカオスが待っているのかと恐れていたにも関わらず、娘は口をつぐんで静かに机に向かっている。
午後は読書の時間、という指示だったのだが、やはり隙あらば、という感じでFireタブレットやIpadを開こうとするので、その二つを持ち出して私は店に仕事をしに行った。
午後は水泳教室の付き添い。私は図書館へ。最新の暮しの手帖を開いたらちょうど漆の器のページだった。最近汁椀が立て続けに2つも大きな亀裂が入ってダメになり、25年も使っていた丼も貫入が入っていたところから綺麗に真っ二つに割れてしまった。新しく買う器もきっとこの先20年くらい使うのだろう。そうなると、使い勝手が良い気にいるものが欲しい。丼は軽いものいいし、汁椀はたっぷり入る大ぶりのものが欲しい。
(そうか、漆かぁ)と読みながらすっかり欲しくなってしまったけれど、とても高そうだ。暫く探してみようと思う。
夕方、娘が「チョコレートを渡したいからどうすればいい?ついてきて」としつこい。「〇〇くんのママに連絡すればいいじゃん、持って行きたいんですけどってさ」と10回くらい言っても、娘は「でもさー」とゴネてタブレットの前から動かない。絶対今日のうちに渡したほうがいいよ、と畳み掛けるように何回も言って、ようやく意を決したようだ。上着を着てキャップを目深に被り、玄関から走って出て行った。ああ、随分大きくなったな、とその後ろ姿を見て思った。もうバレンタインのチョコレートを好きな子に渡しに行けるようになったんだから。
夜遅く夫が帰宅したので、期待してジロジロ見たけど手ぶらだった。一つもチョコレートをもらっていないという。
明日も娘は自宅学習。今日同じクラスのお母さんと話したら、「うちの子ずっとゲームやっていて静かだけど、話しかけても返事もしない」そうで、皆んな色々困っているんだな、と少し気持ちが安らいだ。
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