2022/01/08 雪は溶け私は店をあけた
今日から店を開けた。家の掃除をする時間も満足にとれず、いわずもがな、店の掃除までは手が回らなかった。昨晩クリスマスツリーを片付け、クリスマス、年末仕様から通常モードに片付けを終えるので精いっぱい。大きなクリスマスツリーがある店がいいな、と適当に買った大きいクリスマスツリーを、一人で戸袋に仕舞う瞬間に、毎年何とも言えない悲しみを感じる。今年も感じた。なにしろクリスマスツリーが大きすぎるので、(店をやめたら一体このツリーはどこに仕舞うのだろうか、メルカリに売るにしても面倒くさすぎる)と私を地味に憂鬱にさせるのだ。
今日は年末までの忙しさから打って変わって穏やかな日。娘の保育園時代のお友達が、ドアにべったり体をつけて店の中をのぞいている。「どうしたの?」と聞くと「これから一人でソロバンに行くの」とのこと。しばらくすると、今度は小学校の同級生の男の子が二人来た。娘はそわそわと恥ずかしそうにしながら、ちょっと笑みを浮かべて出て行った。そのうちの一人の男の子が、なかなかカッコいい。店は今や、子供の待ち合わせスポット及び休憩地点の要素も持ち合わせている。この子たちが大きくなって、面倒くせえオバちゃんがいる、と足早に店の前を通り過ぎるようになったら、私は店を畳もうと思う。結構その時は早く来そう。
店の後に娘の酔い止めを買いに薬局へ。化粧品売り場で、娘にお薦めされるがままにアイシャドウを着けていたら、お化粧とお喋りが大好きなんですーというのが1秒でわかる感じのオバサマがいらして、「女の子ってのはやっぱりこういうのが好きでしょー、もうね、うちの孫もすごいのよ、詳しくて。13歳くらいになったらお化粧するでしょぉー」と言うので、『最近の子供は化粧するのが早くて勿体ない、そのままのほうが可愛いのにね』という話に持っていくのが正解なのかと思い、「困っちゃいますよねー」と答えたら、「あら、なんで?」と真顔で見つめられた。
明日は娘と夫がバスツアーに行く。新宿西口に朝集合のプレッシャーで、夫は行きたくない気持ちが高まっているらしく、「行かなかったらどうなるんだ」と3回私にたずねた。私は「お金を無駄にしないで」としか答えない。新宿西口のよくわからん場所に集合するのは私も嫌なので、気持ちはよくわかる。高校生の時に、東京に何十年も住んでいる親戚が「新宿駅はいまだによくわからない」と言っているのを聞いて、そんな事ある?って思ったけど、そんな事大いにある。去年久々に都庁から新宿駅まで歩いたら、思っていた景色と全然違っていた。
夫が集合場所までたどり着けるのか心配だ。「グーグルマップ見ればいいじゃん」と言ったら無反応だったので、もしかするとスマホを持っているのにグーグルマップを使った事が無い人なのかもしれない。グーグルマップの存在や機能を分かっていない可能性もある。
明日の無事を祈る。
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