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2022/01/13 7年

今日で娘が7歳になった。私はとんでもなく記念日とか、伝統的なお祝いなどに頓着しないので、信じられない事に娘の誕生日も忘れそうだったのだが、本人が前日から「プレゼントはなに?」とプレッシャーをかけてきたので助かった。

随分と色々買ってあげているような気もしているし、ついこの間のクリスマスだってキックボードを買ってあげた。だから「クリスマスだってプレゼントもらったでしょ」と言ったのだが、「あれはサンタさんからでしょ」と返された。なるほどそれはそうだ。しかし、私の功績が全くの無になっているではないか。明け方までアマゾンで最高の何かを探してスクロールしまくった日もあったというのに。

面倒くさくなったので「お父さんならきっと買ってくれるでしょ」と夫に買わせようと仕向けた。しかし彼も、つい先日の鴨川シーワールドでシャチのぬいぐるみを買わされたばかりだ。もっと言えば、年末に私は伊豆シャボテン公園でカピバラのぬいぐるみを買わされている。私たち、買わされ過ぎているような気がしてならない。これではいかん、と「お父さんに頼むものは、安いものにしなさいよ」と言ったら、『安い物でいいから何かプレゼントちょうだい』ってメールしてた。すごくグイグイくる。なんだろこれ。

普通に暮らして普通に育てているつもりなのに、5歳の誕生日に人生の果てしない長さに絶望した私とは、娘は全く違う人間だ。『抱っこしてー』と1日に何回も言われるけど、私は親にそんな事を言った記憶もない。今だに目の前にあるお菓子を私は一気に食べちゃうけど、娘はちびちびと少しずつ食べる。子供なのに甘い味付けが嫌いで、高菜漬けとか浅漬けを「おいしい」と言う。不思議だ。

娘のボキャブラリーは日々増える。そしてまるで双葉から伸びた新芽のように、するすると成長する。私は、土の中でふにゃふにゃの空になった種みたいなものなのか。寂しさも感じつつ、でも無事にこうやって7歳になれて良かった。

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