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2022/01/11 学校がはじまった

今日から娘の学校が始まったので、久々に単独行動ができると奮い立った私は、その勢いのままに『ドライブ・マイ・カー』を観に行くことにした。なにしろ3時間もある。そこそこの決意がないと足が向かない。娘のお弁当を作って学童に届け、吉祥寺に向かった。ただいまオンラインの決済システムの障害とのことで、現地でチケットを購入しないとならない。30分前には着いていたけれど、残っていたのは最前列の数席のみ。なんと!平日の真昼間にこんなに皆、映画を見に来ちゃうのね。

「えっ!これしか席がないんですかー、うわー、嫌だなー、せめて真ん中の席にしたほうがいいですよね」

と映画館のお姉さんに大きな声でぼやいてみたけれど、お姉さんの冷徹な表情は崩れず。UPLINKいろいろあったから、皆が楽しく働いているのか、心配にもなる。

最前列の椅子は、とてもフカフカで座り心地良かった。もう少し背もたれが後ろに傾いていたら、寝るところだった。うまい具合に寝ない角度を計算しているのだろうか。

映画については、家に帰ってからも色々考えちゃったり、どうしてだっけ?と調べてしまったから、つまりは余韻があるってことだと思う。同じ監督の『寝ても覚めても』も好きだった。不倫どうたら関係なしに、『寝ても~』の方もみんな観たらいいのにな、と思う。

大人になってからずーっと、なんとなく頭の中で景色を切り取って編集をしている。なんで私こんな事やっているのかな、なんでここにいるんだっけ?この仕事私じゃなくてもいいんじゃないの?なんで私、この人といるんだろ。

そんな退屈な日常の断片も、切り取って繋げて編集すると、それなりに素敵になるはずだ。そう、そうやって私の頭の中でふわふわと出来上がっている映画が本当に出来上がったら、この監督の映像みたいになってほしい。


「学校どうだった?」

学童から帰った娘に聞くと、「転校生が来た」と嬉しそうな返事。「保育園の時のS君にちょっと似ている」という。S君は保育園時代は密かに女子から一番人気だった。「カッコいいってこと?」と聞くと、恥ずかしそうにうなずいた。

「同じ係になったんだよ」と言うので、何係か聞くと、『おたのしみ係』だそうだ。なんでも、楽しい事を考えたり、お誕生日の人を祝ったりする係だそう。

なにその係、めちゃくちゃいいね。

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