うちのヤバいだんな59話更新されました
昨日cakes連載漫画、更新でした。
前回からの続きで、アニマルコミュニケーションに行った話です。この話はもう、ただ皆に聞いてもらいたーい!という気持ちで描いている楽しいメルヘンですが、でも本当なんですよっていう回です。私はアニマルコミュニケーションの後、検索して学校らしきものがあることを知り、ならば是非とも技術だか感性だか知りませんが、習得したいと強く願ったほどです。お婆さんになってもできそうな仕事だし。
インコのピヨスケは2010年の終わりごろ、雛の時にうちにやってきました。インコとの1人と一羽暮らし、地震の時はカゴを持って呆然とし、その後一緒に今の家に引っ越してきました。家族の中で、一番長く一緒にいるのはピヨスケということです。果てしない孤独に絶望した夜も、将来ってどんなだろうって考えて不安に襲われた日も、静まり返った部屋の中では、J-WAVEとピヨスケの声だけがいつも響いていました。
だから、好かれていて何よりです。
鳥は小さいのに頭が良いのはわかっていた事ですが、エサを初めて違う銘柄にして(通販の高いやつ)、そんな事は誰も知らない事なのに「味が落ちた」と指摘を受けたのには、あまりのことに言葉を失いました。あと、水がぬるい、水が汚れている事があるからいつでも飲めるようにして、とも言われて、心当たりがありすぎて、やっぱりそうなのか、ゴメン!とも。
インコのカゴは、18時頃にはカバーをかけて暗くしているので、イケメンが家に帰ってくる頃にはピヨスケはカバーの中。そのことに関しても
「何時でもいいから入ってきて、声をかけて」と言ってました。かわいすぎるだろー。(カバーの事も、帰りが遅い事もコミュニケーターさんは知らないのに、こんな事言われるのもよくよく考えると凄いです)
ピン子はとにかくイケメンの事が大好きすぎて、私に対してのコメントはあっさりしたものです。動物ってどういうわけか、家族の中でもお父さんが好きだったりしませんか?常日頃、家族からないがしろにされていて地位も低いお父さんが、ペットからは絶大な好意を寄せられる、というケースはあるあるな気がします。実家で昔飼っていたセキセイインコも、家族の誰も気が付かないくらいのタイミングで、帰路の父の車の音を聞き分け、そわそわと玄関に行き、帰宅を今か今かと待っていましたから。
ピン子とピヨスケは一向に仲良くはならず、たまにSNSなんかで見かける『犬の背中でくつろぐ鳥』みたいなユートピアを自宅で再現したかったのに、それはもはや今世では不可能が決定しました。全くもって、無理無理のパーです。あまり漫画に描くと、ピン子の性格が悪い印象になりかねない、と控えましたが「嫌い、ウルサイ、生意気、でしゃばるな!」とインコに対して随分と偉そうなもの言いです。インコの方はちょっと大人なので「どうでもいいけど、そっちもうるさいよ」という感じ。私はそれ以来「達観しているオジサン」として、ピヨスケに一目置いています。
だけどピン子が、ペットショップでの「どの子にする?」というやり取りを覚えていたのはびっくりしたなぁ。他の子犬たちも「自分を連れて行って」ってドキドキわくわくしていたのでしょうか。
小さい動物は、何もわかっていないでしょって思いがちだけど、ちゃんと見て、聞いて考えているっていう事を改めて気づかされ、共通言語が無いだけで、みんな同列の生き物だ、と腑に落ちた体験でした。
すごく楽しかったので、皆さんの周りでも、動物の声が聞ける方がいらしたら聞いてもらうのおススメです。それが嘘かホントかはわかりませんが、嘘でもきっと楽しいから。
ではでは、寒い日が続きますし、コロナ禍も続きますが、皆さま暖かくしてお過ごしください~。