今日この頃
この頃ではいないかもしれないが、昔はよく「今の若いもんは・・・。」なんて若者を否定的に言ったりすることがあった。
私は今の若いもんを否定的に捉える事が出来ない、何故ならネットが充実した為か、教育の賜物かは知らないが、今の若い人たちは物をよく知っている。
私たち世代がなんだそんなものも知らないのかと言われてしまうんじゃ無いかとおもう程、色々な事を知っていてよく考えている。
私たちの常識をきちんと把握し、それが本当に常識なのか、はたまた非常識なのか考えている。
私たちの細胞の中に在る常識はそろそろ朽ち果て、非常識が常識になりそうな時代なのに、ある程度年を取ってきた我々は、朽ち果てそうな常識を捨てる事が出来ない。
誰でも子供の頃があって、若者の頃もあって、今があると思うのだが、殆どの人が一足飛びに年を取って、その中で手に入れてきた知識と常識は頑張って手に入れてきたから自分が偉いと思ってしまう。
でも、それらは時間の積み上げで手に入れただけのものも多い、実際私などは自分で勉強したというよりは、いつの間にか知っていた事が沢山ある。
若い人は時間の積み上げなど無く、その場その場でツールを駆使して解らない事を調べて手に入れる、それは凄い事なんじゃ無いのかな?
「知識はたやすく得られる。 だが知恵を得るには時が掛る。」
この言葉はテニソンというイギリスの詩人の言葉である。
それは知識を駆使するためには時間が必要だと言っているのだとは思う、その意味では若い人は知恵を得る事が難しいのかも知れない、じゃ年を取れば大丈夫なのか?というとそうではないと思う、自分で知識を得て、それを反芻し知恵にまで高めてゆくのにはそれ相応の学習が必要になると思っている。
そんな訳で、自分は若くも無くすっきりもしない頭で、古い常識も知識も身に付けたり、脱いだりしながら、若者に恥ずかしくない自分を包む知恵を身に着けてゆきたいと思っている。
まだまだとんでもなく遠い道のりかも知れないですが、知恵を身に着けた私を自分で見たいし、人にも見て貰いたいなと思っている今日この頃である。
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