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わたしの好きなこと


お友達のつつじさんがとっても楽しそうな企画をされているので、わたしも参加しま~す!!

何について書こうかと迷いました(^^;) というのも、好きなことがありすぎて困ったのですが、その中でも、一番長く続いていて、大好きなものと考えると、なんといっても読書です。


子どもの頃から本が大好きでした。体が弱かったし、外で遊ぶよりも本を読む方が好きだったのです。特に体調が悪いときや入院したときには、他に楽しみもないので、どれだけ助けられてきたことか!


はじめて読んだ本が何だったか覚えていませんが、記憶にあるのは、母が読んでくれた『ナースナンシーちゃん』

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父が神田の古書店で英語の絵本を一箱買ってきてくれたらしいのですが、他の本はほとんど覚えていないのに、この本だけは大好きでした。当時は珍しかったバンドエイド、しかも星型やカラフルなものが付録としてついていたので、怪我もしていないのにそれを貼って喜んでいたそうです(#^^#)


その後は、『いやいやえん』『ちいさいモモちゃん』『ももいろのきりん』『エルマーのぼうけん』『エルマーとりゅう』などの童話を読み、


少し大きくなると『みどりのゆび』『トムは真夜中の庭で』『人形の家』『小さなスプーンおばさん』などがお気に入りでした。不思議と、このころからは翻訳ものが中心になります。

当時は知りませんでしたが、ほとんどが名作といわれるもので、大人になって読み返すと、話の奥に深い意味があることがわかります。単なる楽しい物語、というよりも、読むことで学ぶという意図のある本だったのですね。


小学校も高学年になると、新潮文庫で『赤毛のアン』シリーズ10巻をはじめ、同じ作者の本はすべて読みました。『赤毛のアン』は大好きで何度も読みましたし、20代のころには舞台になったプリンスエドワード島にも行ったほどです。

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島では、キルター同士のご縁がつながって、アンのモデルではと言われている人のお孫さんの家を訪ねて、作者のモンゴメリが作ったレース編みや手紙を見せてもらうという思いがけないラッキーな出来事もありました(^O^)


『赤毛のアン』は今でも大好きなので、それに関連する本が出るとすぐに読みますし、英語の原書や研究書も持っています。映画やカナダのテレビシリーズも見ました(^^) でも、日本のアニメは見ていません。というのも、好きな作品には自分なりのイメージがあるので、それが壊されるのが嫌なんです。好きすぎる作品だと、結構これが強いですね~。


わたしが『赤毛のアン』のファンだということは職場でも知られていたので、アンに関する手芸本の翻訳にもかかわりました。『赤毛のアンの家』の編集をしていたときは引用した原文を訳す機会もあり、この本は児童書ということになっているけれど、原書はビクトリア時代の英語なので、とても難しかったです。改めて思うと、大好きな本に関係する仕事ができたのは、ありがたかったですね。

意外かもしれませんが、ファンタジーを読み始めたのは大人になってからです。初めて読んだのは『フェリックスと異界の伝説』。楽しかったので、シリーズ3冊の原書と日本語訳の両方を読みました。『ハリー・ポッター』ははじめは日本語で読んだのですが、次の巻が出るのが待ちきれずに、これも原書で読み、映画も全部見ました^^

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わたしは昔から、気に入った作家のものは全部読むというスタイルでした。これは母の影響かもしれません。母も読書が大好きで、好きな作家のものは全部読んでいます。今では台所仕事の合間にも本を読むのでわたしよりずっと読書量は多く、母の読んだ本をわたしが読むこともよくあります。

母の影響でわたしも歴史小説や日本の女流作家の本も読むようになりました。ちなみに一番好きな日本の作家は幸田文さんです。彼女は文豪、幸田露伴のお嬢さんですが、余分な装飾のないそぎ落とされた文章は本当にすばらしく、彼女の生誕116周年には、Googleが記念のロゴを作ったほどです。

日本のファンタジーも読みますよ~。畠中恵さんの『しゃばけ』シリーズや上橋菜穂子さんの『守り人』シリーズ、『鹿の王』、中でも『獣の奏者』は大好き!


わたしは花押を書くので、『奥右筆秘帳』も面白かったです。江戸城で花押を書く(今でいえば、最終のハンコを押す係?)仕事をしている人が主人公で、作者の上田秀人さんがわたしたちの花押展にいらしてくださったこともあって読み始めました。彼の書くものは、これに限らず他のシリーズも面白いです。

実在の人物や出来事をモデルにした本(ドキュメンタリーやそれを元にしたフィクション)も好きです。本当にいた人やあったことが題材だと、小説とは違った面白さがありますね。


文芸翻訳を始めたころは、新人の仕事のほとんどはミステリーだと聞いて、ミステリーを読むようになりました。ハードボイルドも読みましたが、近年はお菓子やお料理、お茶、コーヒーなどがからむコージーミステリーがお気に入りです。海外の本を読むと、知らなかった習慣やブランドの名前、警察、刑務所の内部のことなどがわかって、雑学としてためておくと、翻訳のときに役立つというおまけつき(^^♪

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改めて書いてみると、わたしの読書はかなり偏っていますね。流行のものや日本の現代作家のものが極端に少ないのがわかります💦 ひとつには、本を読むときには現実とは違う世界に入りたいから、現代のことを書いている本だとそれができず、あまり好きでないのかもしれません。

本については、自分の趣味趣向がはっきりしているので、話題になっているとかは関係なく、「面白そう」と思ったものを選んでいる結果、こんな感じになったのでしょう(#^^#)


ここまで読むと、もうおわかりだと思いますが、わたしにとっての読書はフィクション、小説を読むこと。

スピリチュアル関連などの実用書、自己啓発書を読むこともありますが、それは知識を得るためなので、実用書が続くと心が渇いてきます。

そういうときには小説を読むと、空想の世界に入り込んで楽しむことができるので、心が満たされるという訳(^_-)-☆ 自分の周りの世界のことはすっかり忘れて物語の中に入り込み、喜んだり悲しんだり、時には涙を流し、ハラハラドキドキしたり、卑劣な登場人物に憤慨したり… 

わたしにとっての読書は、心の栄養といえますね。だから、好きな本に囲まれているときは、とっても幸せです(^O^)/

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お読みいただいて、ありがとうございます。これを励みに、あなたの優しいお心が一人でも多くの方の幸せにつながるように活動を続けていきます。