Miracle worker
愛って何だろう。
ほんの一言のことばが。
ほんのちょっとの振る舞いが。
誰かを変えることがある。
ヘレン・ケラーの生涯を綴る戯曲、「奇跡の人」
この奇跡の人、アン・サリバン先生。
そのサリバン先生の幼少期を救った人物がいたなんて。私が愛について考えたお話。
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3歳の時、目の病気になり、9歳の時、母親がなくなり、その後、救貧院へ。牢獄のような施設の地下で、視力を失い、鬱状態で精神分裂症になった女の子。
それがサリバン先生だった。
医師からも見放され、引きこもり、ただベットにうずくまっているだけで、誰ともしゃべることもできない。そんな中、掃除婦のおばさんが、ドアの隙間からホウキで食事を押し込み、ホウキの先で優しく女の子の肩をたたいて、こう言ったそうだ。
「大丈夫!見守っているよ。あなたは一人じゃないよ。ここにいるよ。愛しているよ」と。
毎日毎日、おばさんは愛を込めて、ただ自分にできるこれだけを続けたそう。すると女の子は、自分の手で食事を取れるようになり、さらにおばさんとしゃべるようにまでなり、完全に回復したのだ。
そして、その女の子が20歳になった時、重度の障害児の面倒を見てほしいと頼まれる。
そう、それが、ヘレンケラー。
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サリバン先生を奇跡の人にした、その根底には掃除婦のおばさんの愛があったなんて…
人は愛でどれだけも救われるということ。
誰かひとりでも愛してくれている、と感じることができれば、人は無限の可能性を輝かせることができるということ。
愛を知ったサリバン先生がヘレンケラーを育てた。そしてヘレンケラーも愛の人となって、多くの人を助けた。
愛の連鎖はどこまでも続く。
私は人の目の中の光を私の太陽に、人の耳の中の音楽を私のシンフォニーに、人の唇に見られる微笑みを私の幸せにしようとしているのです。
I try to make the light in others' eyes my sun, the music in others' ears my symphony, the smile on others' lips my happiness.
サリバン先生のことばがさらに深く心に響いてくる。
私も愛の連鎖をつなげていこう。
そう誓った私の心は、なんだかあたたかくなった気がする。
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