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パン修行

なぜ、パン修行???

キッチンをはじめてから2年。構想段階からパンが頭の中に浮かんでは消え…をしていました。
ここで焼き立てのパンを出せたら最高なのに…そう、何度も思ってきました。
パンを焼ける人を雇う?パン屋さんを誘致?
仕事柄多くの方にお目にかかったり、それも女性でこれから起業しようとされる方のお話を伺う機会はあるのですが、なかなかタイミングよくパン屋さんと出会うことがありませんでした。それがある出会いで状況は一変しました。
街の検討会でファシリテーターとして来られている都市計画家の加藤寛之さん、、冒頭で「今日はパンを焼いてきました!」。
わたし、スパークしました!
懇親会で詳しく聞きたいとにじり寄ったところ、すぐに「教えるよー」と言ってくださり、2泊3日の大阪パン修行とあいなりました。

空き店舗になった長屋状の商店街の壁を抜き、パン屋さんとBBQのお店が入っています。地域のものやセレクトされたものやお野菜も販売している、なんとも居心地の良い空間です。

本当の理由

パンを出したいと思っていたその理由は今ハッキリ言えるとしたら、コミュニケーションの手段としてです。
店にいると、何が伝わっていて何が伝わっていないかがよく分かります。そして、何を伝えたいのかも。
オープンして2年を迎え、少しずつですが、みんなと一緒にそれをアップデートしている最中です。
その新しい手段としてパンが必要になったのです。

私がなぜ焼くの?

PR・企画のクライアントさんはどうして私が焼いているのか不思議に思うかも知れません。
パンを焼く行為は、いつもの仕事に例えると企画段階。いつもは頭のなかで考えていること、深夜にひとりで盛り上がるところを、公開でやっています。
そんな気分です。

スタッフとの約束

パンを始める前にスタッフと話をしました。パンはキッチンを運営する株式会社三角形という会社の投資です、と。(大げさですね、笑。
私たちのような小さくてそこそこのお店はリソースもそこそこで限られています。だからこそ、事業を拡大、拡大とか新商品、新サービスとめまぐるしく考えると結構厳しいものがあります。今回はみんなの勤務時間を私に譲ってもらい、15時~19時までのアイドリングの時間をパンの仕込みと焼成にあてた勤務体制に変更しました。それには作業効率などの工夫をしてもらったりしました。ですので、今は私が焼いていますが、みんながチャレンジしています。

正式名称はサワードウ

パン、パン、と書いていますが、正式名称は『サワードウ』。
小麦と水と塩しか使わない、シンプルで味わいの深いパンです。
自然の乳酸菌や微生物がそれぞれ働いてつくる、コミュニティなパンです。
共生しているからこその、旨味や変化に惚れています。

おまけ

▶Instagramは「@syacho.pan」です。
このパンは、スタッフから愛称「しゃちょーぱん」と呼ばれましたので、その名前を、笑。うちのスタッフが私のことを「社長」と呼ぶときは、だいたいイジッっているときです。

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