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イワシの群れ型組織

社長だからっていつも先頭にいなくて良くない?

演劇のワークの一つにイワシの群れみたいなワークがあった。
今や何のためのワークだったかは不明だが、大人数(10人以上が断然面白い)でただ、部屋の端から端を歩くというワーク。
決まり事は、壁にぶつかったら方向転換をしなければならない。
ただ、方向転換をして「自分の前には誰もいない=先頭」と思い当たった人が今度は先頭で歩くという、本当に単純なワーク。
でも、ハプニングで先頭に立ってしまった人は極端にオロオロしてしまう。
「先頭だ!」と思った人が2人いて、団体が分かれたりもする。
それもまた面白いところだった。

私もハプニングから経営をするようになって、今思うのは、
イワシの群れみたいなチームにしたいな。だった。

イワシは漢字で書くと“鰯”。
“弱い”がついているのもなんだかいい。

経営する役割のひと

私には苦手がある。
皆にもある(と思う)。
その苦手を無理してやらなくて良いんじゃない?と思ったのは、経営を始めてからだった。
会社員の時には、何が何でも全部できるようにならなければ、とかできなければ遅れをとる・・・みたいな意識がとても強かった。

でも、もっと責任が重いはずの経営者になってしばらくすると、
「なんてことだ!私は完璧でない!!」と気づいてしまった。
やろうとすればするほど、タスクは多い。
全てを「完璧に」「ちゃんと」「しっかり」なんてしていたら、夜なんか眠れない、ご飯なんて食べられない、そうわかってしまったのだ。

今思えば、会社員は陸上で例えるとコースがあったから周りと比べることができたのです。経営者は道なき道を行くので、人のことはどうでも良いし、高さだけを競うことも早さだけを競うこともない、私にはとても合っている働き方でした。

そう、だから“経営をする人”という役割をしていると思っています。
“経営をする人”の役割は、みんなが働きやすい環境をつくること。

自分を、他のひとを尊重する

もう一度言うと、私は苦手が沢山ある。
その苦手を得意な人も沢山いる。
でも、その人が私の苦手なことを「すごくしたい」と思っていない以上は、無理強いをしたくないとも思う。

だから「何をしたいか」「どれが心地良いか」を探り続けるのは、とても難しい。どこかでお互い妥協したくなるからだ。
頑張りすぎないのは重要で、我慢を積み重ねると、どこを我慢しているのかすらもわからなくなる。

そんなときは、自分を尊重できていないことが多い。
自分を尊重出来ない人には、他の人を尊重出来ない。

ティール組織って言うらしい

私はそれぞれが、それぞれの責任を持って仕事に関わる組織にしたい。
2019年からそれに取り組み始めた。

するとある賢い友達が教えてくれた。
「それ、ティール組織っていうやつじゃない?」

なんと!すでに事例も、本も出ている。
こんな時、単純だから世の中にあるのなら、きっとすぐにできるんじゃないかと思ってしまう。

イワシのチームでもっと大きな海で自由に泳ごうと思う。

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