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【観劇感想】Musical 「マドモアゼル・モーツァルト」を観て

マドモアゼル・モーツァルトを観劇してまいりました。

あるミュージカルでドハマリした役者さんが出演されると知り、一般販売で戦ってチケットGETでした。

とても素敵なひと時を過ごす事が出来ましたので、記念に感想をしたためたいと思います。

公式サイトはこちら

1.はじめに

原作見れていません。宝塚は一回生で観劇した事がある他数作品円盤で見た程度の人間です。その他、どちらかと言うと2.5次元と呼ばれているジャンルを見ることが多い人間が書く感想でありますので、その点はよろしくおねがいします。


それではここから下はネタバレも含みますのでよろしくおねがいします。

一回しか観劇しておらず、すごい楽しかったで、記憶が上書きされている可能性が多々あり、事実と異なる部分があるかもしれませんが、一個人の感想ですので悪しからず。。。


冒頭

冒頭からあまりにも苦しくて驚きだった。

「先生っ」

フランツの言葉が、会場に響いた時。私は一気に引き込まれたのである。

そして、コンスタンツェがフランツに対して鋭い声で発する言葉に、「どうしてっ」と思わずにはいられなかった。フランツは、取り乱している様で、大事に師事していた事が伺えた。短いシーンながらに、印象的なシーンだった。

サルエリとモーツァルトの出会い

ここに限らずではあるが、影の演出が美しいと感じた。白い壁に映る影では、モーツァルトとサルエリが寄り添っているようにみえたのだ。モーツァルトが男であったならを見せられた気もする。(ただ、音楽を楽しみ、ただ音楽へ対する想いを共有できたのではなかろうかと考えてしまった。)

フランツとコンスタンツェの出会い

私は、「あまりにもフランツが可愛くてどうしよう」と割と本気で心配した。

フランツは、コンスタンツェに、ただただ一目惚れしたのではなかろうか。上下で立ち位置が分かれていても、目を離すことなく互いを見つめる。見惚れている姿に、私は見惚れていた。

また、幕の後ろで、コンスタンツェとフランツが踊っていたシーン。優雅に美しい舞だった。観客席に見えるのは、幕に映し出された影であるが、指先のシルエットまでもが美しいことや、互いを大事にしているのであろう優しさを感じたのだ。

デュエット曲は、あまりにもキラキラとしていた。真っ直ぐなフランツと真っ直ぐなコンスタンツェ。もっと早く出会っていたならばと思う姿と、カトリックである事を理由に捧げるコンスタンツェ。。。

ドン・ジョバンニでのシーンも美しく、きれいだった。

モーツァルトとコンスタンツェ

ひたむきにモーツァルトに恋していた頃のコンスタンツェが、あまりにも可愛いらしい少女であった。嫌味なく可愛いのは、彼女の特性だろうか。健気で真っ直ぐな彼女は、まるで雨上がりの草木に溜まった雨粒に太陽の光が差したときのようだ。雨で洗われた清々しい空気の中で、こころのままに踊るようだった。

結婚し、真実を述べてからの二人間には確かに絆が合った。支える事を決めたコンスタンツェの強さが素晴らしいと思った。

モーツァルトは、飛んだり跳ねたり、感性をそして、何よりも音楽を愛する姿が尊くみえた。コンスタンツェの気持ちを顧みることを始めてからは、人として一つ階段をのぼるも、最終的に音楽を捨てることがない姿が、モーツァルトなのだと感じた。

魔笛作曲シーン

身体に負荷を掛けていることを理解しながらも音楽を生み出していく姿こそ、モーツァルトなのだと感じる。

弟子としてのフランツの仕事ぶりはまた、キラキラとしていた。必死に対応する姿が愛おしい。コンスタンツェに想いを抱いていたとしても、モーツァルトの事が、先生の事を尊敬していたのだろう。フランツがモーツァルトに対して問う姿に、音楽への夢と希望を抱いているであろうことを感じた。また、それに対するモーツァルトの回答が真っ直ぐであり、師弟として輝かしくみえたのだ。

モーツァルト自身も身体の限界を迎えながら、フランツを休ませるように言う姿もまた愛を感じた。

最期

フランツにとってモーツァルトは先生として本当に大事だったんだ。と、感じる。

ある意味、思い合っていたフランツとコンスタンツェが交わるための条件揃った。

ただ、そんな簡単な話ではなかった。コンスタンツェによる鋭い声での発言は、フランツにとってモーツァルトはエリーザではなく、師事したモーツァルトのままにしたかったのだろうか。と考えてしまう。

彼の、彼女の、モーツァルトの音楽はそのままに。コンスタンツェもモーツァルトの音楽を愛していたのではなかろうか。

舞台セットと音楽etc.

全体的に白を基調としたセットは、シンプルな様でいて、機能性に満ちているように感じた。

また、壁の中に人がいる演出が、美しかった。

光の取り入れ方も美しかった。敷物?を引いてあるシーンでピッタリと光が当たっていて、まるで敷物の柄が浮かび上がったようで、特別な場所の様に見えた。

音楽も、色々なモチーフが利用されていたように聞こえた。和音を4分音符で鳴らし続ける感じとか、あの曲みたいだったし、他にも見え隠れする旋律があったような気がした。(妄想かもしれない。)

モーツァルトときいて、純粋にクラシックになるのかと思いきや、明るくポップなテイストが入り混じり、とても楽しいものだった。

また、SAXの音も入っていたり、楽曲の編成がとても気になった。

劇場

実は、少し心配していた。

あまり、いい噂を聞いていなかったからだ。

3階席からの観劇だった。

手すりが、視界に入るものの、センターであったのが功を奏したのかもしれない。手すりを意識してか否か、手すりが被るラインまでキャストさんが来ることはあまりなく、ストレスは思っていたより感じることがなかった。また、音響も苦がない感じした。

むしろ、影などの演出が全て綺麗に見えていたのではないだろうかと思うぐらい、とても良かった。


中の人について思い出したことを語る(追記していくと思う)

フランツ:鈴木勝吾さん

お声を聞いた瞬間に、いらっしゃる!!!とテンションが上がった私です、が、冒頭はぐぐぐっと来ましたね。

優しさを感じまして、間男だけど憎めない姿に、ときめいてました笑

お歌も、良かったなぁ。音域の低さに驚きつつ、男声だから!と思い返しました笑

この作品にいらっしゃることに幸せ感じました。

フランツ居ましたね。

あと関係無いのですが、白タイツ……!細。となりました。美しい御御足で……。

モーツァルト:明日海りおさん

このお方、はじめましてですが体幹凄くないですか?!???

えっ。

パパパを歌っていらっしゃったですよね……?(顔認識苦手で間違っていたらごめんなさい)

飛んだり跳ねたり、していても美しい。あのキラキラオーラは何なんでしょう。

トップスター故のキラキラなのでしょうか……。

素敵でした。

続く。。。