徒然なることば遊び
完全に冬に入る前。
秋の太陽の輝きが好きである。
全てが黄金に輝くような。
幼い頃にタイムスリップでもしたかのような。
胸がきゅっと絞めつけられて、とても懐かしい感覚に陥る。
良く知る道を歩いているはずなのに
別の時空に飛ばされているようなドキドキ感。
それを煽るように、あえて普段は通らないような小路を行く。
もしかしたら世界線が交差して、幼い自分に会えるかもしれない。
なんて思って、ふふと笑う。
スマホでは見つけ出せない世界が、自分の瞳の向こうには広がっている。
電子の波に溺れずに、もっと日常を大切に過ごしていきたいと、最近感じるようになった。
今のご時世文章一つ書いてみても、集客であったり、月収であったりを意識するよう起業家さんには促されるし、そういう目で評価してくる人もいる。
もっと販売意欲をかきたてるような……
人に興味を持ってもらえるような文章を書かなければ……
思考を張り巡らせて書かなければ。
矛盾があってはならない。
仕事にしているのであれば、
もしかしたらそれは当然の事なのかもしれないけれど。
私はそれをすると心が枯渇して、何を書けばいいのかわからなくなる。
好きだと思う心を、素直に言の葉に乗せる。
心が震えた瞬間を、ただ文章に書きのこす。
つれづれに、ことばを選んで、その響きを楽しむ。
そのエネルギーの響きが、震えが
人から人へと広がって共感を呼ぶのではないかなぁと、40歳も後半を過ぎた私は常々考えてしまう。
だからと言って、誰かを否定するわけではないのだ。
それはそれ、これはこれ。
日本語は美しい。
それを決して忘れたくないなと、私が思っているだけのお話。
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