泪の鳴る木🌳🕊️
ずっとずっと遠く離れた北の方
泪の鳴る木があるという
砂漠のど真ん中に凛とそびえ立つそのおおきな木は
日が登れば太陽と等しく
日が沈めば月と等しく
地球と空に橋を架けてくれそうなほどにおおきいそうな
陽射しや雨風をしのぐために
毎日毎日イロトリドリの鳥たちがやってくる
一羽、二羽、三羽…
十羽、二十羽、三十羽…
百羽、二百羽、三百羽…
鳥たちが立ち寄るほどに
おおきな木は葉の先から大粒の泪を鳴らしながら流す
その泪を浴び、飲み、力に変え
また鳥たちは過酷な大空へと両羽をなびかせる
そして飛び立つとき
必ずやさしく木の肌に口づけをする
「ありがとう。またね。それまで元気で。」
「うん。またね。いつでも帰っておいで。」
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次回、更新日➜ 8/7(月)
またらいしゅ☡✍︎*.゚
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