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愚行録

わたしは小説からではなく
映画をみてから原作を読んだので
映画のほうがインパクトが強かった
世田谷一家惨殺事件をもとに
全く違ったフィクションとしての
強烈な映像
事件そのものもおそろしいけれど
登場人物すべてがそれぞれに
愚かな考え、行為、独りよがりな価値観
それ等を鏡として見せつけられる
自分自身の愚かさ

清く貧しく美しく
とか
仲良きことは美しきかな
とか
そういうことが
人としてあるべき姿
という時代ははるかに遠くなって

豊かであること
「人よりも」豊かであること
そういうことが幸せであると
いつの間にか
自分自身も
自分の人生に
ランク付けしている

愚かなことだ

映画で一番怖かったのは
一番まともに見えていた人が
ほんとうは
いちばん
「やばい」人だったという
どんでん返し


プライムビデオでも
みることができます


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