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天龍院亜希子の日記

保育園での仕事に少し疲れているわたし
ここ、とても、あぁ、わかる、と思う

オフィスは一つの共同体で、
一つの身体を持っている。
それなのに頭脳は三十も五十もあって、
人の気持ちも同じ数だけあるから
どこもかしこも不調をきたすんだ。
中略
互いに尊敬し合わない人間たちを
ひとところに集めるなんて、
そもそも無理な話だ。
中略
ましてや女が多ければ、
随時誰かの感情が撃ち放たれては、
誰かがそれを跳ね返している。

そして

心意気次第とかってよく言うけど、
その心意気をどうにかするのが
一番難しいって話だし。
「先輩に聞きたいんすけど、岡崎さんはスゲーもうダメ。
絶対死ぬって時にどうやって回避しますか」
中略
「いや、死ぬって言っても、結局死ねないじゃないですか
みんなどうしてんのかなと思って」
岡崎さんは探偵みたいに、形のいい顎に手を添えた。
「真面目にこれ答えたほうがいいの?」
「真面目にください」
「ジャニーズのDVD」
「マジですか?」
予想外すぎて本当にテーブルから片肘おとしそうだった。
中略
「あ~あ最悪~世の中理不尽だみんな死ねって思っても、
帰ったらDVD観よ~と思ったらちょっと頑張れるじゃん」

ここそのまま、いまのわたし
そして保育園の先生たち
ほとんどみんな押しがいる
たぶん、それぞれにおなじきもちなんだろう
ジャニ系(いまはスタトロ系?)と宝塚が多い

そして主人公がひとつの救いにしてたのが
タイトルの日記


まぁいろいろあるけれど
生きていくしかなくて
生きていると
知らないうちに
誰かの希望とか
そこまでではないにしても
すこしばかり
そうほんのすこしばかり誰かの
いちにちのほんの少しの
やすらぎ?いやし?みたいな
そういう時間をあたえる?のでもないけど
共にできる?みたいなこともあるから
やっぱり
真面目にコツコツ生きていくしかないのかな
と、そんな感想を持ちました



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