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青年海外協力隊・派遣前訓練で得た3つのこと-協力隊に参加するメリットは訓練期間にもある!-

派遣前研修が無事におわり、晴れて正式に海外協力隊員になりました!(派遣前研修が無事に終わらないと協力隊員にはなれません)

ついにマラウイへの派遣まで10日を切りました!

もう2週間もないのに出発する実感がなく、ドキドキも不安も感じていません。家族も私がずっといるような雰囲気。笑 

実家、正直言って居心地いいなあ。
そんな居心地いい環境から、あとちょっとでおさらばと考えるとちょっと悲しい。泣



今回は、「派遣前訓練で何を学んだの???」という声をいくつかいただいたので、 [派遣前訓練で得たものは?]というタイトルで書かせていただきたいと思います。
質問してくれたK君、ありがとう!

□そもそも、派遣前訓練とは何か?

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そもそもですが、派遣前研修は、青年海外協力隊に派遣される候補生の全員が参加する研修です。

その1:青年海外協力隊は70日間、シニア海外ボランティアは35日間、合宿制の訓練を実施。
その2:場所は二本松(福島県)または駒ケ根(長野県)。行く国(地域)によって場所は分かれる。


詳しくは、こちらから。
(参照①)派遣前訓練って何をするの?(2015.10.18時点) 
      http://blog.livedoor.jp/sacchiko527/archives/601746.html
(参照②)独立行政法人国際協力機構 JICAボランティア派遣前訓練(2015.10.11時点)
      http://www.jica.go.jp/nihonmatsu/enterprise/volunteer/kunren/

語学訓練、派遣に必要な分野の講義などを行います。

□派遣前研修で得たもの

私は、去年2015年10月8日~2015年12月16日の70日間、派遣前研修に参加させてもらいました。
人生の中で、こんな長い合宿研修はそうそう参加できません!!

以前働いていた会社も7か月新人研修をする、研修を重要視する企業でしたが、 こんなに、短期間にギュッと密度のつまった濃い研修はありませんでした。

そんな濃い研修で、協力隊員は何を得ているのか?
一概に言えない思いますが、そこを敢えて私の一意見として書きたいと思います!

細かい思いを全部上げるときりがないので、ここでは3つあげます。

1:幅広い人脈

私の隊次で同じ研修所で生活を共にしたのは、 JOCV(39歳以下青年海外協力隊)113人、SV(40歳以上シニアボランティア)10人でした。
(ちなみに男女比 JOCV男性55:女性58、SV男性10:女性0。
 隊次や研修所によって人数も男女比もけっこう変動する気がします。)

100~200人規模で、2か月強の間、合宿を行う機会はそうそうないですよね?w

しかも参加者は、本当に多種多様。
人生26年生きてきて、こんなに色々な人が集まった機会は初めてでした。

北は北海道、南は沖縄まで。20歳の学生さんから、70歳の定年を迎えた方。
海外旅行の経験がほとんどない方から、アメリカやシンガポールに数年住んでいた最早ネイティブ並みな方。

前職は公務員、スポーツ選手、看護師、学校の先生、一般企業、大学生などなど。。

各業界から、まったく違うバックグラウンドを持っている人と、純粋に意見・考えを交換する。70日間で、たっくさんの刺激を受けました。

体育隊員からは本格的ストレッチを教えてもらったり、看護師さんからは病院の様子について話を聞いたり。
公務員の方の働き方を聞いたり、学校の先生の考え方を知ったり。

各業界に幅広い知り合いができるのは、協力隊ならでは!


また人脈ができるのは協力隊の同期だけじゃありません。
忘れちゃいけないのが、語学の先生方、JOCA(協力隊OBOG)の方々です。

みんな国際協力の世界で、または途上国で、幅広い経験を得たプロばかり。
私は特に英語の先生から、素敵な考え方と、エネルギーと、奨学金などの貴重な情報をもらいました。

そんなプロの方からじっくり話を聞くことができるのは、とても良い機会ではないでしょうか?

協力隊は、幅広い人脈が必要な活動だと考えています。
このつながりは、2年後に帰ってきてからも続くようです。(実際、同期や先輩、そのほか関係者とは協力隊が終わった後も仲がいいですw)

生涯続くであろう濃い繋がりができたのが、私にとって最大の得たものです。

2:語学力!(勉強時間は中学校約2年分に匹敵)

社会人になって、自分のために勉強する時間を確保するのがいかに難しいか実感しました。

以前、IT営業として平均45時間残業していましたが、勉強するという時間をあまりもてていませんでした。 (それ以上に働いて、しっかり勉強できている人もいると思いますが。。協力隊のように時間を確保できるのは貴重な機会です。)

また、仕事に夢中になると、仕事に関わることは勉強しようという気持ちになりますが、 仕事内容から離れている、国際協力系の知識や、仕事ではあまり使わない語学については 勉強するぞと気合いを入れるのが難しかった経験があります。汗

派遣前研修は、中学生約2年分(209時間)の「勉強する」という時間が確保できる、とても恵まれた環境があります!

しかも、研修所はテレビなし&お酒なし&田舎で娯楽少ない?!?!、という勉強に集中できる環境。
周りにはやる気のある協力隊員ばかりいる。

こんなに勉強にうってつけな環境はありません!

語学研修は、各要請別で定められている、現地における実際の生活や活動に必要な語学を勉強します。フランス語や英語、アラビア語等、今後のキャリアにはどんな言語が必要か考えて、派遣地域や言語を選ぶのをお勧めします!

国が同じでも地域によって学ぶ言語は異なるので、どこの国がどの言語と一概にいえません。
言語で派遣先を調べたい人は、「ボランティア要望調査票」の「5)活動使用言語」「6)生活使用言語」をご覧ください!

ご参考)
JICAボランティアホーム>募集情報>20~39歳の方>シゴトを探す【青年海外協力隊】
http://www.jica.go.jp/volunteer/application/seinen/job_info/index.html
(2015.10.18現在)

私自身派遣前研修で、6年前アメリカ留学していた時以上の英語を取り戻せただけでなく、その時以上に聞き取り・話せるようになりました。

また、英語の語学研修では、派遣先で開くだろうワークショップの練習をいっぱい行います。 (注意:英語以外の語学の人はその言語習得に集中するので、基本的にワークショップ練習はないようです。)

英語×時に現地語×異文化環境×専門知識をワークショップで紹介する という、 ハードルが高いことを途上国で求められても(汗)、現地で不安だらけにならずにすむほど練習の機会があります。^^

そんな機会は一般の語学レッスンに通ってもないと思うので、その点派遣前研修は安心です。笑

3:途上国で2年間生活する覚悟

安心してください。途上国で生活する覚悟、研修で得られます!

協力隊に関心がある方応募したいと思っている方の中でも、
途上国で2年間住むということに不安や戸惑いがある人は、少なくないと思います。

現に私もそうでした・・・!w

大学生で1年間アメリカに留学したり、バックパッカーで17か国途上国回ったり、
異文化に対してはちょっと自信がありましたが、協力隊合格が決まった1か月後には不安が襲ってきました。笑

眠らない街東京の生活から、電気も不安定なアフリカに実際に住むことになる不安。

会社を辞めて、会社の同僚からも友達からも家族からも離れる不安。
テロやエボラなどのニュースは、そんな不安を加速させました。

そんな不安もありつつ参加した派遣研修。
見事この不安がなくなり、「私はアフリカに行くんだ!」という現実がすとんと理解できました。笑



たぶんそれは、
・同じ状況に置かれた仲間ができたこと。
 (相談先ができた、同じような考え方をもつ人に出会えたこと)
・同じ国に行った協力隊OBOGの方の話を聞く機会があること。
・安全研修、健康管理などについて、80以上(オリエンテーション含む)の充実した講座から知識を得られたこと。
・語学を勉強し自信がついたこと。


ということが、派遣前研修でちゃんと得られたからです。
70日間の研修を通じ、派遣に対して、しっかり心の準備ができるような仕組みになってるんだと思いました。


だから、今協力隊応募を考えているけど、不安に思っているあなた!
そんな不安は派遣前訓練で解消されるので、とりあえず行動あるのみです笑




コンパクトにまとめようと思ったけど、かなり長文になってしまいました。すみません。笑
70日間の研修で得たことを、端的にまとめるのは難しいですね。

結局言いたいことは、
「派遣前研修は、人生でめったにない貴重な機会だということ!」

ぜひ質問orコメントなどいただけると、飛び上がって喜びますw

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