介護実習初日

おばあちゃんは2018年12月末の1週間でかなり、父の表現を借りれば、映画のような展開で認知症が進んだとのこと。

今年はひ孫へのお年玉は無理かなぁと下世話なことを思った。また、急に父が家系図や田んぼや山の土地の話をしたりするので、なんだかちょっと神妙な年越しになった。

祖母は、ひ孫(私の娘)を見るとかわいいという。でも、私と娘がリビングでじゃれあって騒ぐとうるさいと、おばあちゃんに怒られる。また、祖母と昔よく歌っていた歌を思い出せるかどうか試しに歌ってみると、父に興奮させるなと怒られる。

冷蔵庫で冷えたヤクルトをポットのお湯で湯せんして、レンゲで飲ませてもらってる、わがままプリンセスな祖母。その祖母を介護をしている私の両親の指揮命令のもと、粗相をしないようにオペレーションできるようになるか若干不安だが、普段は父母が24時間営業で様々な工夫を凝らして介護しているので、彼らの邪魔をしてはいけない。。。反省。

時々目が正気に戻るので、言い方は悪いが経年劣化した半導体チップで、うまく動作する回路と故障してうまく動かない回路が同居した感じのように見える。本人も「わげ〜わがんね」と自覚しているので、なんだか賢いなぁと思っている。

また、祖母は時々父母に「◯◯した方がいいでしょうか?」と聞いている。新入社員が職場で上司や先輩にお伺いを立てる時に使うフレーズにも聞こえるが、認知症の祖母が混乱している脳味CPU で計算してはじき出したワードなので、いったいどんな意味合いがあるのか、ついつい考えてしまう。

しかし、こんなことを考え、おばあちゃんがボケちゃったと2日間泣きじゃくっていたら、ようやく3日目に少し落ち着きが出てきた。

また勝手に、いつか他の脳味噌の回路が急成長して、成長が老化や細胞死滅を上回るスピードになれば、もう少しコミュニケーション取りやすくならないかなぁ?とか、認知症xベンチャーとかでなんか新しい技術で面白いことやってないかなぁとか、そんな妄想もしている。。。。

重ね重ね不謹慎だが、そんなことを思ってしまう自分の図々しさに、にやけてしまう。

とほほ。

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