11月の暴力・虐待防止月間に向けて
パープルリボン・オレンジリボン
毎年11月は、「女性に対する暴力をなくす運動」実施期間(11月12日~25日)および「児童虐待防止推進月間」です。
女性に対する暴力(DV)相談件数
これは全国の配偶者暴力相談支援センターからの相談件数となるので、民間のシェルター相談も合わせるとかなりの数になるはず。
これだけ、女性が暴力を振るわれているのか!?と思われる方も多いかもしれないが「DV=身体的なものだけではない」
DVには「身体的」「精神的」「性的」「経済的」「社会的」も含まれるのです。下記の図にも約6割が精神的DVでの相談だ。
30代~40代の方で精神的DVの多さが目立っている。
いわゆるモラハラ(精神的DV)の相談
「お前は俺がいなければ生きていけない!俺が守ってやる!!」
これを聞いてあなたはどう思いますか?
男らしいと思われるでしょうか?
やっぱり、引っ張っていってくれる男はかっこいい?
これが日々続くとどうでしょうか?
「お前はひとりで生きていけない」
と呪文のように毎日唱えてたら
「私は一人では生きていけない」と支配されコントロールされるのです。
そうして、「私が悪いから、あの人はお金も入れてくれない」
と経済的DVにも発展します。こういったことは男性から女性だけでなく女性から男性にもあります。性別は関係なく支配とコントロール=DVになるのです。
こういったお話になると
「あなたは悪くないよ」とお伝えします。人は自分の意志を持って人生を歩むので「あなたなしの世界」も「一人の世界」も生きていけるのです。
しかし、この支配とコントロールから抜け出すのは時間がかかります。
それは心が弱いからではなく、これだけコントロールされていれば「怖い」のです。
例えば、このドア絶対に開けてはいけない!二度と家に帰れなくなる!と子供のころから言われ続けた時
開けたいけど開けれない。その先には何があるかわからない怖さ。家に帰れなくなる怖さ
このような状況です。これは大人でも子供でも起こりえることです。
児童虐待相談件数
児童虐待にも
身体的・性的・ネグレクト(育児放棄)・心理的虐待が含まれます。
そして令和3年度は心理的虐待が最も多くとなっています。
子供への心理的虐待には
言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、子供の目の前で家族に対して暴力をふるう(DV)などがあげられます。
きょうだい間での差別
OBSにもこの相談を寄せられる20歳前後の方も多いです。
妹や弟はとても可愛がられるのに、昔から「全くほめてもらえない」「誰も一緒に遊んでくれない」「同じように食事をさせてもらえない」など
悲しい状況で育ち成人を迎えるも「家を出てくらしていくことができない」方もいます。先程の女性に対する精神的DVにもあるように「コントロール」されているからです。
面前DV
皆さんはこの言葉を聞いたことはありますか?
例えば母親(父親)に父親(母親)が「子どもの前で暴力をふるう。暴言をふるう。物を投げるなど」のこと。
もちろん、たまに夫婦喧嘩をすることもあるでしょうが、大人は少々ヒートアップしても話し合いで解決するのが当たり前です。
女性への暴力防止と児童虐待の関係
上記にも触れたように、やはり婚姻関係間のDVも多い中
母親(父親)への暴力+子供への虐待は関係しています。
悲しい話、母親が父親に支配されて子供へ虐待して亡くなったというニュースが流れます。もちろん、実際に手をかけた人が悪いのですが、と同等に支配した父親も悪いのです。
こういったことを解決できるすべはないのか?
殴られて痛い時は「おかしい」と思って連絡してほしい。殴られることは「おかしい」のです。
親が1000円だけおいていつも3日ほど家を空ける。「食べていけない」のです。「食べれない」のは「おかしい」のです。
誰が悪いとかより、その行為がおかしいのです
そんなときのために24時間相談をしています。
この時間、電話したら迷惑かな?って思わなくていいから迷わず連絡ください。
もしこの記事を見ていて、誰かに伝えたい方はぜひ拡散してください。
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