世界エイズデー



12月1日は世界エイズデーです。

HIV感染予防啓発とHIV陽性の方々の権利を守ろうよ、と意識する日。

ぜひ『RENT』という映画を観てほしい!!
HIV陽性の若者たち、ドラッグ、売春、同性愛、家族、恋愛、愛、そんなものがテーマのミュージカルです。
テーマもすごいし、このミュージカルの多岐にわたるジャンルの楽曲全てを一人の作家が創ったということ(内容、構成、脚本も全て一人でやってのけた)、そしてこれを1990年代に上演したこと(そしてその後の歴史的ロングラン)、そして、初日当日の未明に作者ジョナサン・ラーソンが胸部大動脈瘤の破裂により亡くなるという、衝撃と伝説尽くしの作品なんです。
これを20歳頃に観た衝撃が未だに忘れられないし、私の人生に大きな影響を与えた作品上位にこれからも君臨し続けることは間違いないと思う。

その中の曲『Will I』という曲
HIV陽性者の集まりの場面での曲

〜〜〜〜〜
HIV陽性である自分は、いつか人としての"尊厳"みたいなものを失うんだろうか?
そして、もし自分が人としての尊厳を失ったとして、誰かそんなことを気に留める人がいるんだろうか?
いつか、HIV陽性というこんな悪夢から目覚める日とか来ないかな……
〜〜〜〜〜

同じような状況の人たちが集まったグループ、ピアサポートという集まりで、そこに集まった全員がHIV陽性者で、そんな彼らの恐怖と無力感と憤りと…そんないろんな感情を吐き出したような曲。
でも最後には、「こうやって後悔してばかりじゃ何にもならないよね」と少し前を向うという雰囲気が感じられる曲。

正直、私はこのミュージカルを観るまではエイズデーの「HIV陽性者の人権擁護」という点に考えが及んでいなかった。

今は、HIV陽性者と陰性者が安全にセックスできると謳うコンドームも発売されていたりする。
薬を飲み続ければ、非感染者と同じくらいの寿命まで生きられる可能性も高くなってきている。
でも、日本のHIV感染者(陽性者)は右肩上がりに増え続けている。

研究は進んでいるけれど、女性が感染した場合、HIV陽性のお母さんから産まれる赤ちゃんへの感染は、ゼロにはできない。
するとその子は生まれながらに、HIV陽性となる。

どう生きようと、あなたの自由です。
でも、このテーマについては、一度考えてみてもらいたい、とイチ助産師は考えます。


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