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いつか、会える日まで。


繁殖犬だった柴犬の女の子が
昨日の朝にお空に還ったそうです。

Instagramで知った保護団体に保護された、
崩壊したブリーダーの柴犬たち。
みんな死を待つばかりの
酷い感染症だったようです。

とてもかわいい女の子でした。
お姫様のように、
愛情を受け、お花に囲まれて
旅立つようです。

わたしをかわいいって言って
くれてありがとう。
初めてこんなに優しくしてもらったの。
とても安心で幸せだった。

そんなメッセージを感じました。


我が娘、幸も、お空に還った後、
こんなに思ってくれてありがとう、と
メッセージをくれました。


創作大賞に参加した
エッセイ 花であり 月であり
読んでくださり、
感想、コメントもいただき
ありがとうございます。

動物を育てることは
とても苦労があるのです。

特に柴犬は
頑固で野生的な面もあるので。
私は2004年にショップから
柴犬の女の子を迎えました。
美女と野獣の主人公、ベルから名付けました。
ベルは元気で明るいけれど
強くて野生的で育てるのには苦労
しました。
けれども、苦労したぶん、それが
深い絆になりました。

私が体調が悪く寝ている時は
私のお腹の当たりでまるくなってベルも
寝ていました。
私を守ってくれていたのでしょうね。
母を看取り、2人で暮らし始めてから
ベルは私の心を守ってくれました。

ベルは強いので、私はベルとケンカを
しました笑
私がイライラしているとベルは
吠えてきました。
感情がわかるのですね。
きっと
おかあさん、イライラしてても
つまらないよ!と教えてくれたのでしょう。

幸は保護犬で、繁殖犬でしたから
おとなしく、吠えることもしません。
ただ、その分、感情がわからなくて
私は戸惑うこともありました。
でもそれは
おとなしい幸の性格なのです。

繁殖犬は閉じ込められ、仔犬を産むだけの
存在として扱われます。
なので抑圧された感情は月日を重ね
もう何も感じなくなる、
感じても仕方ない、と
なってしまうのでしょう。
これは虐待ではないか、と私は思います。

犬を育てることは
苦労が多いです。
人間の子供と同じです。
人の
家族や兄弟って
そんなに絆深く思い合って
生涯を終えるものでしょうか?

寧ろ、
傷つけ合い、悲しみ、怒りの中で
学び続ける。

最近は伴侶動物と言われ、
動物をパートナーに生きる方も
います。
言葉を持たないことや
生態の違いから、
暮らすことの難しさはあるけれど。

柴犬のベルと幸を
娘として生きてきた私ですが
もちろん、ベルいらない、と
思ったことはありますよ。
それは彼らに伝わります。

そして、愛も伝わります。
彼らからの愛も私に伝わります。

彼らは
愛を置いて、私たちより
早く、天へ還ります。

いつか、また
会いたいですね。



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