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だいたい5分でわかる?!ツールドフランス2021観戦レポート Stage5

ツールドフランスの観戦レポートです。
Stand.fmでお喋りしたことをこちらにもテキストでアップしてみます。
ほんのり内容が違っていたりもしますが、ご勘弁を。

こんばんにちは。
オーディオコント製作チームゲスラジの腹黒担当さちあきです。
この番組はロードレース観戦が大好きなさちあきが、レースを見たあとの暑苦しい気持ちをお伝えする番組です。

本日のツールドフランスは個人タイムトライアル1回目となるステージ5。
ジャンジェからスタートし、2024年のパリ五輪・パラリンピックの複数競技の練習・合宿拠点に指定された競技場ラヴェル・エスパス・マイエンヌへと向かう、街を円で囲んだようなコースレイアウトです。
全長27.3km。27kmを全力以上で走り続けるってシンド過ぎるって素人は考えてしまいます。
例年なら第1ステージにチームタイムトライアルがあり、一番最後の総合勝利者を決める決戦となる20ステージで個人タイムトライアルとなっていたものですが、今年はチームタイムトライアルがなく個人タイムトライアルが大会中に2回あるという変則的なものなので、いったいどうなるんだろう?と予想がまったくつきません。
しかもコースはTTスペシャリスト向けとなっているコースだそうで、パワーが足りないクライマーには相当キツいという前評判もついています。
とはいえ、今現在総合上位を争っている選手たちはクライマー気質の選手はいなさそうなので、タイムをいきなり落とすってことはなさそうですけどね。

さて、実際レースが始まるとまずはUAEチームエミレーツのビョーグが33'01''05というタイムを叩きだし、しばらくはこのタイムが一つの暫定1位の目安になりましたが、ドゥクーニンク・クイックステップのカッタネオがそこから-11秒と差をつけて32'55''12でゴールし暫定1位に。

TTのスペシャリストというのは異次元な走りを見せてくれるもので、平均時速は49.6km/hとなりちょっとしたバイク並みか!?ってなったりしていました。
この時点でもだいぶ自転車選手ってどうかしてるな……って思うところなのですけれど、次にこのタイムを大きく上回ってきたのがグルパマ・エフデジのキュングでした。
なんと約-36秒と巻きまくってくれて32'19''10を叩き出し、これを超えるのは相当難しいのではないか?と思われたのですが……。
実際TTも強いオールラウンダーとなるリッチー・ポートや、ログリッチ、ファンアールト、アラフィリップと総合上位勢がステージ勝利のタイムに届かずとも順位的に悪くないよね…って走りをしていたのです。
ですが、ここでさらに異次元の走りを見せてくれたのが昨年の総合優勝者タディ・ポガチャルです。
まだ若干22歳のこの王者の力はすさまじく、平均時速51.0km/hの32'00''83でゴールをし、抜かされることはまずないだろうと思われていたキュングのタイムを-19秒も詰めてきたのです!
ポガチャル…恐ろしい子…!!!!

こうなると現在マイヨジョーヌ保持者のマチュー・ファンデルプールとのタイム差によっては首位が入れ替わってしまうということで、マチューがどこまで走れるかと見守る形になりました。
TTスペシャリストが打ち立てた数字を軽々と超えてしまったポガチャルにどこまで迫れるかが鍵だったのですが、意外に粘りに粘ってポガチャルのタイムから+19秒だけ離されて32'31''82でゴール。
この日までの総合タイムで一番早い選手がマイヨジョーヌなので、ポガチャルとの総合タイム差はどうなるの?と思っていたところ、8秒差でマチューが粘り勝ってのジャージキープとなりました。

ディフェンディングチャンピオンであるポガチャルの実力も恐ろしいけれど、マチューの実力も恐ろしいです。
ツール初参戦とは思えない堂々とした王者の風格にサラブレッドの恐ろしさを見ている気がします。

今日のコースはグラパマ・エフデジの名物監督マディオさんのお膝元だったので、勝てなかったキュングは悔しかったろうなぁ。
明日はまた平坦コースに戻り4級山岳以外はスピードの乗るレースとなりそうなので、スプリンターの見せ所がたくさんあるんじゃないかな?とワクワクします。
期待しかないところですが今夜もこれにて。また明日!サリュ~!

総合:マチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)
ポイント賞:マーク・カヴェンディッシュ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
山岳賞:イーデ・スヘリンフ(ボーラ・ハンスグローエ)
新人賞:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
敢闘賞:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)

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